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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■E-Learn 2004 報告(その5)

 このシリーズのことをすっかり忘れておりました(汗)。すでに年を越してしまい、リンク先も「2005年版」に更新されてしまいましたが、大切にとっておいた話題をまだ書いていなかった!と気づきました(笑)。このシリーズでは、eラーニング国際会議を通して出会った人々や出来事を紹介してきましたが(→カテゴリ→eラーニング)、中でもいちばん印象に残っているのは、フィンランドからやってきた二人の研究者です。

 一人は、デジタル放送を活用した成人教育の実践報告をした女性で、たまたま懇親会のテーブルで同席したのがきっかけとなり、親しく交流する機会がありました。また、ロビーのソファーで隣り合わせた別のフィンランド人女性から、研究の話を聞かせていただきました。ネットワーキングを用いて大学教育に市民参加を導入する試みについて発表すると聞いて、彼女の発表にも興味深く耳を傾けました。

 二人はもともと知り合いだったわけではなく、会場で初めて会ったといっていましたが、どちらにも共通していたのは、「市民」と「メディア」というキーワードです。フィンランドの話を聞けば聞くほど、テクノロジーが社会に浸透していることはもちろん、「市民教育」がどっしりと日常に根付いていることに驚かされました。たぶん、テクノロジーの水準は日本と大差ないと思いますが、「市民教育」という視点で考えると、日本とフィンランドには、大きな大きな格差があることを痛感いたしました。

 フィンランドといえば、国際的な学力調査の結果が2回連続で世界トップという話題が記憶に新しいと思いますが、きっと、日本のように学校と社会が断絶しているのではなく、市民社会が学校教育を包み込むように支えているのではないか?と感じました。

 実はあれ以来、「自分の目で確かめてみたいな~」という気持ちがふつふつと沸いてきていますの…。(笑)
by tomac | 2005-01-22 13:06 | eラーニングあれこれ
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