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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■作文教育と映像教育

 昨日の記事に対して、r3dpin3さんから、貴重なコメントをいただきました。返信欄のほうにも簡単に書きましたが、大事なテーマなので、改めて考えてみたいと思います。

 言語の文法と同様に、映像の文法についても、知識が必要とされる時代になったのでは?

 というご指摘どおり、一部の大学では既に、映像文法の教育が実施されています。

 関西大学(総合情報学部)では、実習科目が充実しているので、学生たちの多くは授業で映像文法について学んでいます。

 授業を担当されている久保田賢一先生とは、この話題について、よく議論するのですが、

 映像文法はもともと言語文法をメタファーとして発展してきた経緯があり、最近では、言語の修辞法(レトリック)にあたる映像の修辞法(レトリック)に関心が集まっているようです。

 ただ、数千年の歴史を誇る言語の修辞法でさえ、試行錯誤と見直しの繰り返しで、我々が現時点で手にしている方法論だけでは、まだまだ不十分といえます。

 一方、映像文法の歴史はちょうど百年ほどで、映像レトリックに関しては、検討が始まったばかりです。これを教育に反映させるうえで、どうしても次のことが気になります。

 たびたび申し上げてきたように、日本の教育においては、古代から、反復練習を通して知識体系を身体で覚える学習文化が継承されてきましたが、

 長い間、「古典の切り貼り教育」を意味してきた作文教育は、その典型的な例です。
 
 もちろん、この学習方法にも利点はたくさんあります。

 けれども、その弊害もきちんと認識したうえで使い分けないと、映像教育もまた作文教育と同じ道筋を歩むことになってしまうのではないでしょうか。
by tomac | 2004-12-14 12:37 | 牧野ゼミ(表現活動)
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