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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■対話デザイン・プロジェクト2005 (第5回)

今日は、授業の終わりにある受講生からこんな問いかけを受けました。「電車が遅れて、フィードバックを聞き逃してしまったので、録画ビデオをみせてもらえませんか?」

さて、第5回のチームは、「匿名で行う議論においても、批判的思考を自分に向けることは、相手を説得するのに重要である」という命題を提示しました。その事例として、春学期の映像ブログ・プロジェクトから、自分たちの体験を紹介したのが特徴的でした。

■ゼミチームから受講生へのフィードバック:
○レポートの集計結果は、真120人、偽22人で、「6:1」の割合になった。

b0046050_14165462.jpg●真の主な意見
→「議論をする際は、一方的に攻めるのではなく、自己批判の姿勢をもって相手を受け入れることも必要である(人間には感情があるのだから)。」
 ・匿名であってもなくても必要
 ・匿名であるからこそ必要

●偽の主な意見
→「相手に伝えたい内容がただの批判ではなく正当な意見であれば、批判的思考を持たなくても相手には伝わる。」
→「匿名であるという時点で無責任であり聞く気がしない」

●比較すると、「議論」の結果を、真の人は「お互いの意見を理解し合うこと」に重点を置き、偽の人は「主張の優劣を競い合うこと」に重点をおいていた。

●ゼミチームの考察
→「お互いが逆の立場、意見を持っている議論の場で、双方が自分の主張を通すだけでは、議論は成立しにくい。また、一方だけが批判的思考をもっていてもお互いが納得する形の議論は成立せず、平行線になる。両者が自分自身に批判的思考を向けて初めて議論は成立し、お互いは理解しあえるのだ。」

→「しかし、偽の意見にあったように、専門的知識に長けた人から評価を受けるような場合は、ゼミ生の中にもその意見を参考にしていた人がいたように、その主張に正当な意見や有益な情報があれば、自己批判を述べない方が、より相手に伝わる強い意見となりうる場合もある。」

→「『匿名』という点においては、真・偽共通で、匿名とは信頼のおけない場所、という意見であるが、その『匿名』の場にいる時の姿勢は、匿名自体を好まない人、匿名だからこそ信頼を生み出そうとする人など、人によって様々なことがわかった。」

■講師から受講生へのフィードバック:

ゼミ生と受講生の対話から生まれた3つの視点:(1)正当性、(2)感情、(3)信頼は、このあとの授業展開を方向づける3つの視点:(1)論理、(2)情理、(3)倫理と一致します。ふだんなにげなく考えたり感じたり思ったりする(1)(2)(3)には実はそれぞれ「理」(ことわり)があるのではないか?という考え方を提案します。
by tomac | 2005-10-26 14:22 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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