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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■授業評価アンケート (2003年12月8日)

  公平な評価方法の模索、というチャレンジに取り組んだ「コミュニケーション論Ⅰ」 でしたが(※2003年10月30日を参照)、学生による授業評価(記述式)に対して集計とフィードバックをおえ、一つの手ごたえを感じているところです。

 ●授業ごとの小レポートには、いくつかの問題点が指摘されました。

   ・命題がわかりにくいときがある。

   ・時間が足りないときがある。

   ・明確な答えがないので難しい。

 最初の2点については反論の余地がありません。改善するよう努力することを学生たちに約束しました。しかし、3つ目の点については、次のように説明しました。

 ◆学問や研究の世界に「答え」はありません。受験を通して正解を求める勉強をしてきた皆さんには無理もないことですが、大学生になったら、その発想は転換してほしいです。私の役割は、どこまでがわかっていて、どこからがまだわかっていない のか、という情報提供をすることです。「答え」は皆さんが見つけてください。


 このように、「命題の真偽を問う」という作業に戸惑いを感じる学生がいるのも事実ですが、多くの学生は、回を重ねるごとに、自分なりの方法を見つけていったようです。

 ●レポートに関する肯定的なコメントは、ここに紹介しきれないほど、たくさんありました。以下は、その代表例です。

   ・頭を使って、考える訓練になった。

   ・レポートを書くことが自分の理解度を確認する目安となった。

   ・他の人の意見は、予想以上に、参考になった。

   ・自分の意見が紹介されると、はずかしいけれど、嬉しかった。

   ・出しっぱなしではなく、教師からフィードバックが返ってくるのが励みになった。

   ・出席していない人との差別化ができるのがよかった。

 
 ◆もちろん、改善すべき点は多々ありますが、「レポートはやめてほしい」という声は一つもありませんでした。「学生が勉強しない」と言われるのは、学生の側の責任ではなく、授業をつくる側の責任なのだ と痛感する結果となりました。


 ●ちなみに、授業に遅刻して、レポートを書く時間になって現れる人たちの存在について、学生から色々な意見が寄せられました。

   ・先生が出席者と遅刻者の区別に真剣だったことは嬉しかったです。私も疑問に感じていたことだったけれども、これについて真剣に考えていた先生は少なかったです。

   ・レポートだけを書きに来る人がまだいるようですが、残念に思います。先生に対しても、きちんと来ている人に対しても、失礼ですよね。

   ・そこまで規制するのも難しいし、特に気にする必要はないと思います。きちんと授業を聞いて考えることに意味があって、レポートだけの人は、ただ無駄な時間を過ごしているだけです。


 ●最初は厳しく対応していた私ですが、徐々に考えを変えていきました。というのも、遅刻や欠席をしても、こんなふうに感じる人たちがいると知ったからです。

   ・この1時間半という短い時間の中で、これだけ多くの事をまとめ、スピードよく説明していることはすばらしいです。何回か遅刻したのが、もったいなかったです。

   ・レポートを書くことによって、その日に習ったことが頭の中で再構成されて理解できるようになる感覚がとても気持ちいいです。一回休んだのがくやしい。電車で寝過ごして京都まで行ってしまった。今考えても馬鹿だった。

 ◆こんなふうに感じてもらえる授業づくりに専念すれば、きっと結果はあとからついてくるでしょう。
by tomac | 2004-10-16 18:04 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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