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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■プロフェッショナルな人々(2) → 関大人材育成システム

関西大学は、ただいま入学試験の真最中です。普通は受験生の立場から入試を語るのでしょうが、大学の側から見た入試談義をしてみましょう。

私たち大学の教職員は、受験生の緊張感をそのまま受け取って、失敗は絶対ゆるされない、という張り詰めた空気の中で作業します。ですから、入試の監督業務はものすごく消耗する仕事なんです。はたからはそう見えないかもしれませんが、責任が自分の範疇ですむ研究発表のほうがずっと楽ですよ…(笑)

それでも、教職員がチームを組んで一体となって共同作業に取り組みますから、その日の朝はじめて会った人たちと、夕方にはある種の連帯感が生まれているものです。「よろしくお願いします」という社交辞令で始まった一日が、様々なハプニングを一緒に乗り越えて、一日の業務を終える頃には、「おつかれさまでした」というねぎらいのことばを自然と交わす仲になっています。

米作りづくりにたとえると、老若男女が総出になる田植えのようなイベントに近いのではないでしょうか…?

私にとってはこれが関大に来て5回目の入試ですが、いつもいつも驚かされるのが事務方のスタッフの優秀さです。膨大な数の受験生一人ひとりに丁寧に対応しうる洗練されたシステムが背後に動いていて、機械化されたシステムというよりは、人の組織によって構成されたシステムです。きびきびと動くプロフェッショナルな立ち振る舞いは何回見てもほれぼれしますね~

どうしてこんなに優秀な人たちが育つのかな~?と前々から不思議に思っていたのですが、だんだん輪郭が見えてきました。その要因には少なくとも次の3つの要素が含まれるのではないか?というのが私の推測です。

1.選び抜かれた人材の確保

2.学び続けるための職員研修制度

3.同窓生を中心とする家族的コミュニティ


まず、1.人材確保については、大学ならではの特権でしょうね。一般企業が優秀な学生の確保のためにどれだけ面接を重ねたところで、4年間そっと見守り続ける選抜システムには、やはりかなわないでしょうから…

次に、2.職員研修制度ですが、これについてはもっと詳しく知りたいと思っていますが、簡単にお話をうかがったところによると、基本的なマナーから始まる職員研修の体制が整っているそうです。新卒で採用された人たちが年数を重ねるごとに成長していく様子はとても興味深いですよ。

最後に、3.家族的コミュニティですが、職員の多くが関大の卒業生なので、いい意味での体育会系の雰囲気があって、昔ながらの徒弟的学びの環境が受け継がれているような気がします。さらに、慶応・早稲田といった外部の血もちゃんと混ざっているのは、おそらく歴史に裏づけられた知恵でしょうね。

もちろん、いかなる組織もそうであるように、中には「あれ?」と思う人がいないわけでは決してありませんが(笑)、そういう人でさえ、きっと、コミュニティの中では何かしら存在する意味があるんだろうな、と思います。いかがでしょうか。

いずれにせよ、研究の対象として、「関西大学の人材育成システムの仕組み」をきちんと記述したら、かなり面白い研究になるのではないかと思うのですが、たぶん企業秘密でゆるされないのでしょうね…(?)
by tomac | 2007-02-05 13:11 | 日々の出来事
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