■議論の十字とムーミン物語

今や世界一の教育水準を誇るフィンランドですが、私たち東アジアの人間が連想するモーレツな人々ではありませんよ…(笑)
おおらかでのんびりしていて… でも、厳しい自然と向き合う静かな強さを持っています。徹底した個人主義なのに、老若男女が自然に互いを尊重しあう社会です。
PISAと呼ばれる国際学習到達度調査において、なぜフィンランドが高得点を獲得しえたのかを、いろんな人がいろんな視点から分析しています。それらはたぶんそれぞれ一理あるはずだと思いますが、もっと根本的なところで、フィンランド独特の風土が、【共同的な学びの土壌】となったのだろうな…と思っています。
日本で同じことをしようとしても、あるいは、現場の先生方がそうできるように支援したいと試みても、そもそも、「教育」と呼ばれるものが全く別の原理で動いているため、ものすごく難しいのです…。
いずれにせよ、ムーミン物語には素朴なフィンランド人気質が豊かに凝縮されていると感じるので、【議論の十字】のキャラクターにはピッタリだと思いました。
今ならちょうどYahoo動画(無料)で、懐かしのアニメが見られます(→こちら)。
かつては子どもの目で見ていたアニメですが、いま改めて、作者(トーベ・ヤンソン)の目を通したつもりで見直すと、「ああ、こんなにも深いメッセージがこめられていたんだなあ…」と胸が熱くなります。
日本版アニメーションを制作するにあたり来日したヤンソンが、徹底したこだわりをもって監督にあたる様子を語るドキュメンタリーを見たことがありますが、なるほどな~と今さらながら納得しています。
…ということで、まずは、【議論の十字のFLASH教材】に関する率直なご意見・ご感想をのんびりとお待ちしていますね~
by tomac
| 2007-03-18 18:45
| eラーニングあれこれ