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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■対話デザイン2007 → 受講生のふりかえり(1)

今日はコミュニケーション論の最後の授業でしたので、恒例の「受講生によるふりかえり」(自己評価)をしてもらいました。全5回のシリーズでご紹介したいと思いますが、まずは「レポートの代筆という不正行為」に関するものから始めましょう。

約200枚の用紙を読み終えて、最も深く心に刻まれたのは、次のコメントでした。


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●私は今まで、中学校から大学受験にいたるまで「最低限の努力で、最低限の点数をとる」というのをモットーに勉強してきた。しかし大学に入ってその考えが変わった。なぜなら大学での勉強は今までと違って社会に出て直接役立つことが多いからだ。したがってこの授業もそれなりにやったつもりだ。最初この授業を受けて思ったことは、人間の本能で自分たちがわかっていることを、ただ複雑な言葉を使って、わかりにくく説明してる授業だった。正直言うと、何の面白みもない授業だ。けど数を重ねるうちに少しだけだが理解できるようになり、その理解が別のさらなる理解を生んで行き、大きな理解になると、徐々にこの授業の意味もわかってきた。すると自分もよりまじめにうけるようになった。が、しかし、後半の方の先生の横暴とも言える行動については未だに理解ができない。それで、大きくやる気がなくなったのは、まぎれもない事実だ。
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自分の判断と行動については、その意図をこのブログや次の授業で伝えたつもりですが、それを承知でなお「未だに理解ができない」のか、それとも、単に説明を聞き逃したのか、それはわかりませんが、いずれにせよ、失ったものの重さと、もはやそれを取り戻すことはできないという事実は真摯に受け止めなければなりません。

ただ、その一方で、不正行為の被害者からは次のようなコメントが寄せられました。


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●授業アンケートの[不正行為]の件ですが、私もそのようなことを紙に書きました。(私のを見て先生が行動を起こしてくれたかはわかりませんが)今も、なんですが、友達にいつもいつもいろんなことを頼まれるのが本当にイヤで、ことわれない自分が追い込まれていて、アンケートを出した日から、自分が先生に書いたことに対して、自分で書いたのに「どうしよう…」と悩んでいました。そして次の授業から先生が行動していて、私はとてもびっくりしました。まさか、生徒の一言にこんなに対応してくれるとは思ってませんでした。でも、罪悪感はずっとあります。先生が行動して下さったことには感謝しています。今回のことで自分の言葉が人に与える影響についてたくさん考えました。

●私も友達に代筆をたのまれていました。仲の良い友達の代筆です…全部で4回した気がします。代筆していた時は、何も考えず友達の為とだけ考えていました。しかし、先生がそのことを話された時、結局は友達が損をしていることに気づきました。高い授業料を払っているのに、[この授業]で得ているものが少ないな…と思いました。直接そのことは友達には言いませんでした。これからも言わないと思います。けれども、そのことを今後につなげなければだめだと思います。別の授業でも、たのまれたとしても断らなければならないことを学びました。その子の為にしたことは結局はその子の為になっていなかったです。

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もちろん、これは授業とは直接関係のないことで、本来ならば、本人が自分で解決すべき問題です。けれども、それをアンケートに書くという行為は、それ自体にリスクがあったはずで、それを適当に受け流すことは、どうしてもできませんでした。また、ちょうど授業の内容と直結するテーマ(対話と倫理)だったので、授業を通して伝えたかったことを実践的に学ぶいい機会になるのではないか、と考えました。そして、中にはそのメッセージを受け取ってくれた受講生もいます。

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●この授業を通して対話の責任を果たすという事の重大性がよくわかりました。先生がその責任を放棄するという授業があるまでは、少しくらい遅刻しても紙がもらえるからいいやと思っていて、遅刻する事が多かったと思います。実際、遅刻して入ってくる人は結構いたように思えます。でも決してそんな事はなく、途中から入ってくる人に対して、うっとおしいと思っている人もいるとアンケートで知る事となって、反省しました。対話の権利は何処まであるのか、もし、先生がその責任を放棄すれば、とんでもない事になるのを目の当たりにして、いい経験になりました。
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この件については、まだまだたくさんの意見が寄せられたので、このあと引き続き紹介していきます。
by tomac | 2008-01-09 18:38 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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