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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■対話デザイン2008 → 新しい試み(その4)

「対話の責任」という難しいテーマに正面から向き合う、といっても、昨年度のように、不正行為(レポートの代筆を他人に強要するような、ある種のいじめ)を発端として、受講生集団と講師の私が対峙する、という図式は今学期は必要ありませんでした。なぜなら、

不正する余地がないほど徹底した管理システムを導入したからです。

■詳しくはこちら■

個人的にはこういう管理的な方法で人を動かすのは好きではありません。が、必要に迫られて、

「レポートを書く権利を保障するためのシステム」

という位置づけで、この制度を導入しました。

制度的な工夫をこらし、なおかつ、運用のために、ゼミのメンバーたちの力を借りました。毎回かなりの人手が必要になるので、原則として全員に毎回の授業に参加してもらい、常に全員でよりよい授業づくりについて話し合い改善していく、という方針に切り替えました。

これが、よかったですね。

いくつものハプニングに遭遇し、その都度みんなで対応し、一緒に危機を乗り越える、という経験を重ねるごとにチームの絆が強まっていきました。「今や無敵のチームです」と私が絶賛したほど、メンバーたちがそれぞれ成長したことを実感しました。

実は、本日の授業の構想については、昨日のゼミの時間に、彼ら彼女らの提案で、私が当初描いていた筋書きを見直しました。「こういうことにチャンレンジしたいと考えているのだけれど、みんなの意見を聞かせてほしい」と問いかけると、多角的な視点から意見が出され、考えが深まりました。結局、受講生たち自身に話し合ってもらうという当初の私の考えに、グループワークで行うというメンバーたちの発想が加わり、具体的な手順については全員で相談しました。

この授業にグループワークを取り入れるのは今回が初めてでしたが、スタッフとしてのメンバーたちが、的確に、機敏に、鮮やかに、判断して行動してくれたおかげで、時間内に目的を達成することができました。

もちろん、約200名という人数、講義型に配置された椅子、15分間という時間的制約の中でできることは限られています。理想的なグループワークからは程遠く、改善点は多々あるものの、少なくとも、受講生一人ひとりに、

「責任」と「権利」

という、極めて抽象的で捉え所のない概念と向き合ってもらえたのではないかと感じました。

この成果はゼミのメンバーたちの協力なくして得られなかったのはもちろんですが、受講生の側にも、これまでの授業を通して、対話の参加者としての自覚が生まれ、意識が向上し、話し合いを通して考えを深めるということの素地ができていたから、だと思いました。
by tomac | 2008-12-03 18:20 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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