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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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2007年 12月 05日 ( 1 )

■対話デザイン2007 →「不正行為」について

すでにお話ししたように、「良心」というのは生まれながらに備わっている「能力」ではありません。生まれた時点では善も悪もなく、無色透明なのです。ただ、人間はもともと、とても「弱い」存在なので、自分の弱さに打ち勝つだけの「強さ」を身につけなくてはなりません。成長とともに。

不正をする人というのは、「悪い」というより、「弱い」のです。価値判断の領域で、まだ十分に発達していない未熟な人たちです。自分の弱さを克服する力をつけないまま身体だけが大きくなってしまいました。そのまま一生を終える人もいるでしょう。

不正は、その人たちの問題であって、私の問題ではない。本人のこれまでの「人生の結果」であって、そう生きたければ、生きればいい。大教室の講義科目で、受講生一人ひとりの人生まで背負う必要があるとは思えないので。

代筆は、見ればすぐにわかりますし、これまでも、ゼミ生たちが筆跡の似ている二枚のレポートを見せてくれたこともありますが、そういうことに割く時間があったら、授業の準備に時間をかけたいです。

今回は、しかし、例年とは若干様子が違っていたので、あえて取り上げました。授業を通して、受講生のみなさんに考えてほしかったのは、次の3つの問いです。

●信頼を失う、とは?

●権力によって管理される、とは?

●講師が「対話の責任」を放棄する、とは?


賛否両論があるのはもちろん覚悟のうえで、実際に体験していただきました。そもそも価値判断の領域に踏み込むことは非常にリスクの高い挑戦です。けれども、教師がいったん「賭け」に出た以上は何があってもその先で軸をぶらしてはいけません。そう考えて行動しました。

詳細は、起きた出来事を初めから最後までその場で見届けた人でなければわからないと思いますので、ご想像にお任せします。

ただ、これは想定していなかった展開だったのですが、チャイムが鳴って、私が教室を出たあと、ゼミ生と受講生たちの間で話し合いがなされたそうです。

それでも、私は自分の信念を曲げるつもりはなかったのですが、ゼミ生が自分たちも一定の重荷を引き受ける、というので、彼らの提案を受け入れました。

というか、本心をいえば、救われましたね。おかげで、今夜はよく眠れます(笑)

by tomac | 2007-12-05 15:33 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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