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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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2007年 12月 13日 ( 1 )

■対話デザイン2007 → レポートを書く権利

受講生に対する説明は昨日授業の最初にいたしましたが、ブログを見守ってくださっている外部の方々にもご報告させていただきます。

原稿を用意して臨んだわけではありませんが、こういう大事な話をするときはあらかじめ一言一句を考えるようにしているので、話し終えたあとも内容は覚えています。


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前回の授業の最後に、私は、列をなして並んでいる人たちがまだいるのにもかかわらず、チャイムが鳴り終わると同時に(レポート提出用の)封筒を回収してしまう、という非常に不当で理不尽なことをいたしました。ある目的を持って。

ただ、その後ゼミ生のほうから「自分たちも一定の重荷を引き受けるから・・・」という申し出があったので、予定していたことではなかったけれど、彼らの提案を受け入れました。

ご存知の通り、今回の騒動のきっかけは「学生による授業評価アンケート」にありました。提出された白い紙(自由記述)のほうに「ある人が、むりやり代筆させられて困っている。なんとかしてあげてほしい」という記述があったのです。

アンケートは、実施しない先生もいます。実施しても、読まない先生もいます。読んでも、何もしない先生もいます。きちんと読んで、改善の努力をする先生は、残念ながら限られています。私は少なくとも今回の件に関して、それが最善であったかどうかは別として、自分なりにできるだけのことをしたつもりです。

12回の授業のうちの、たった1回、しかも最後の1分間です。それくらい、教師が「対話の責任」を放棄したって、別にいいじゃないっ!

ということが、ゆるされるのでしょうか?

ゆるされるはずがありませんよね。

そうであるならば、これだけの人数のうちの、ほんの一握りだからといって、

不正なことをする人たちがいて、いいはずがないのです。

それを伝えたかった。うまく伝えられたかどうかはわからないけれど。

受講生、ゼミ生、講師の三者によって対話をしている以上、受講生にも、その一端を担う「責任」があるのです。

前回の授業では、最初に黄色い用紙に、不正行為に関する意見を書いてもらいましたが、とても参考になる意見ばかりで、繰り返し読み直しました。

その中に「レポートを書く権利」ということばがあって、それが心に響きました。

私はこれまで、授業を履修している人にはすべてレポートを書く権利があると思い込んでいました。だから、授業が終わる5分前に来た人にも無条件に用紙を渡していたのです。

けれども、私は間違っていました。

レポートを書く権利」は、「対話の責任」を果たした人にのみ与えられるべきなのです。

当初は、こういう管理的なこと(色紙を使った特別な用紙を一人一枚ずつ配布する)はしたくないと思っていましたが、これは「管理」ではない。「レポートを書く権利」を保障するシステムです。

このシステムを導入することに決めました。

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ちなみに、今回は「インフォメーションシステム」という大学のツールを利用して、受講生全員にあらかじめ連絡することができました(授業開始時に用紙を一人一枚ずつ配布し、その後は配らない)。

これまでは休講の連絡にしか使ったことがなかったのですが、今回はこのシステムがあってとても助かりました。少人数の授業であれば、個人的に連絡をとることも可能ですが、二百人をこえる履修登録がある授業なので、こういう授業にこそ、ネットワーク技術の力が活かされるんだなあ、と実感したしだいです。

今回の一件は、精神的にも肉体的にも消耗する出来事でしたが、それに見合ってあまりある新たな発見がありました。

by tomac | 2007-12-13 09:22 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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