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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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2008年 09月 10日 ( 1 )

■いい仕事ができました

b0046050_1112325.gif昨年末に来日したエリザベス博士を覚えていらっしゃるでしょうか。来日の主な目的は共同研究でしたが、同年の春学期に、ゼミのメンバーたち(当時の3回生)が取り組んだ■映像クロスのプロジェクト■について、インタビューをしてくれました。おそらく指導者である私の前では言いにくいであろうことも含めて、活動の成果と課題について、メンバーたちの率直な意見を(あとから録音を聞いて)知ることができました。

インタビューによって得られたデータに基づき、このプロジェクトの教育的効果について分析し、なおかつそれを、彼女が過去にオーストラリアで実施した映像制作の活動と、牧野ゼミの映像ブログの活動をそれぞれ比較することによって考察を深めるという形で、ようやく二人の共著論文を仕上げることができました。

春休みは主に文献調査をして理論的背景を固め、夏休みにデータ分析を丹念にしていきましたが、この間、エリザベスの在籍するノッティンガム大学(英国)の同僚研究者たちが、繰り返しコメントをくださったおかげで、自分で言うのもナンですが、とてもいい論文が書けました。

書き上げた論文は国際的な権威あるジャーナルに投稿したわけですが、データ分析の手法や、そこから導かれた考察の精度が、はたしてそのジャーナルの基準を満たすものかどうかはわかりません。「とりあえず挑戦してみよう」という、一か八かの賭けみたいなものです(笑)

英文で12000語の長さです。通常の字数制限は5000~7000語ですから、2本分のボリュームがあるため、他に受け入れてくれるジャーナルがない、というのも切実な理由の一つでしたが(笑)、

採択されるかどうかは別として、たとえリジェクトされても、世界のトップ水準の批評を受けられることは、願っても得られない学びのチャンスです。

ただでさえシンドイ論文の執筆を、英語で書くということは、日本語の場合の2倍から3倍のエネルギーを消耗します。それでも、「書ける力」を身に着けておいてよかったとしみじみ思います。

米国の大学院に留学中に、そりゃあもう、血のにじむような努力で獲得した「技術」なのですから。

思えば、渡米するまでの準備期間と、帰国後のブランクを合わせると、国内で一般的な進路を歩んだ人に比べて数年間の遠回りをしました。そのため、今でも悔しい、 …というか、辛い思いをすることがありますが、遠回りは決して無駄ではなかったんだな、と思わせてくれた仕事だったので、それが何より、うれしいんです。
by tomac | 2008-09-10 14:49 | 牧野ゼミ(表現活動)
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