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コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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カテゴリ:牧野ゼミ(対話デザイン)( 115 )

◆対話デザイン2009 これが「対話による学び」の成果なのです。

b0046050_11214871.gif「コミュニケーションと能力」の授業も残すところわずかとなりました。3者(受講生・ゼミ生スタッフ・講師)による「対話」の実りが形となって実感できるようになる時期です。この取り組みは大学の講義科目で従来の「知識伝達」に代わる「知識構築」を実現させるというチャレンジです。

「ようやく対話の成果が形になりましたね。」


レポートの平均点は4.2点に向上しました。受講生は、自分の意見を伝えること(論理的に思考して文章で表現する)ができるようになりました。b0046050_11303559.gifb0046050_11304261.gif
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ゼミ生スタッフは、約200人分の意見を集計し、講義内容と照らし合わせて新しい知識を導くこと(十字モデルにあてはめた分析と考察)ができるようになりました。
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ここまで来れば、あとは学生たちの学び合いにまかせて大丈夫です。これは対話デザインというシステムを通して、学び手が「対話による学び方」を学んだ姿です。
by tomac | 2009-12-11 11:48 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009 もうすぐクライマックスです

b0046050_1965883.gif学期も後半にはいり、この時期は「論理」の解説を一気に進めるので、授業の難しさがピークになります。このあとようやく、人の心情とか良心ということについて深めていくので、だんだん面白みが増していくと思うのですが。「コミュニケーションと能力」なんてことは、あまりにも身近にありすぎて見過ごしていることばかりなので、学術的なメガネをかけると、こんなにもいろんなものが見えてくるんだよーということを伝えたいのです。去年からはオバマ大統領についても取り上げています。この本が話題になっていたので手にとってみましたが、コミュニケーション能力の教材はもちろん、英語のリスニングにもよさそうですね。BGM代わりに聴けば、さびついた英語力もブラッシュアップされるかな?
by tomac | 2009-11-27 19:20 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009  峠をこえました。ここからが踏ん張りどころです。

対話デザインとは、「コミュニケーションと能力」という授業(水曜1限、履修者252名)で、受講生、ゼミ生スタッフ、講師の3者による「対話」を展開させる取り組みです。

受講生には毎回レポートを通して対話に参加してもらいますが、ただのレポートではなく、「命題」の真偽を論証するという課題であるため、そう簡単には書けません。どうすれば満点(5点)がとれるのかはしつこいくらい説明していて、受講生も頭では理解できているはずですが、今のところ平均点は3.4~3.7を推移してます。しかし!

とうとう、6点のレポートが登場しましたよ!

(この日の命題は「形式論理学だけで、物事の判断はできない」でした。)
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さらに今回は、これらの優れたレポートがモチーフとなって、ゼミチームのフィードバックに活かされる、という新しい試みが生まれました。受講生とスタッフの対話がうまく噛み合ってきているなと感じましたね。

私の講義はいわば受講生とスタッフの対話をつなぐ役割を果たしている、とも言えますが、実はこの対話デザインのシステムは、十字モデルを使うときれいに説明できます。

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考えてみると、学期の前半では、十字モデルを説明するための概念を一つひとつおさえて、後半は、じゃあ十字モデルを使うと何が見えるの?(ミクロからマクロまで)を伝える構成になっていますね。厳密には、もともと教育史から多元的能力へ、さらにロゴスからパトス・エトスへという流れだったので、十字モデルが「峠」になるのは偶然です。いずれにせよ、近い将来、十字モデルの啓蒙書を書くときがくると思うのですが、その本はきっとこの授業を一冊にまとめたような形になるんだろうな…とふと思いました。
by tomac | 2009-11-20 14:20 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009  これでメンバー全員が担当を一巡しました。

授業が進むにつれて、だんだん内容が抽象的になりますから、受講生目線で復習するというチームの課題も難しくなります。そうとわかっていても、2百人をこえる学生の前で授業の一部をまかせる以上、本番で恥をかかせることはできません。厳しくてもリハーサルの段階でクリアにしなくてはいけないことがあります。ただ、今回は内気なメンバーぞろいで、前日は途方にくれた表情をしていたので(笑)少し心配しましたが、夜が明けてみれば、例のごとく成果は格段に向上していましたよ。本番の直前に「大丈夫?」と声をかけたら、「なんか、楽しみになってきました!」ということばが返ってきて驚いたくらいです。

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これら4つの能力が互いに作用しあってコミュニケーション能力を作っています。
料理で例えてみると、【知識】には「レシピを覚える」、【体験】には「道具がちゃんと使える」、【内省】には「状況に応じて様々な方法で料理をする」、【対話】には「母親と話し合う」が入ります。

みちこは弟のこーくんにチャーハンを作るよう頼まれました。けど作ったことがなかったのでネットで食材・作り方を調べ、覚えることにしました。

「ふーん・・・、納豆チャーハンとかあるんやー、健康的でおいしそうやん」

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「よし!覚えたし料理始めよう!!」「フライパン加熱して・・・油ひいて・・・卵入れて・・・こんな感じやんね?」「できた!!!見た目めっちゃおいしそうやんっw」

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「できたよー、食べてみてや」
「ありがとう、いただきまーす」「微妙・・・かなぁ;;」

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「いまいちな反応やったなあ・・・、何がダメやったんやろ・・・」
「みちこ、どうしたん?」
「こーくんにチャーハン作ったんやけど、あんまりうれしくなさそうやった・・・」
「そうなん?あの子チャーハンめっちゃ好きなのに、何入れたん?」
「納豆・・・」
「納豆!!??」 
「え・・・うん。健康的でなんかいいやん」 
「そりゃそうやけど、あの子納豆かなり苦手やん」
「え・・・そうなん?全然考えてなかった」
「健康的なんがいいなら納豆じゃなくてもっと野菜を多めに入れてみたら?」
「あ、それいい!ヘルシーやしね!」

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「できた!!!今度こそ喜んでくれるかな☆」「こーくん、もっかい食べてみて。今度はいけると思う」
「ほんとにー??」「これめっちゃおいしー。また作ってやー」

みちこはこれにより【新しいレシピ】を得ることができました。

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最初に出した表に今の話をあてはめると、
右上の【知識】は「レシピをネットで調べ、覚える」写真が入ります。
右下の【体験】には「実際にフライパンを使って調理する」写真が入ります。
左下の【内省】には「好き嫌いにあわせて具材を変える」写真が入ります。
左上の【対話】には「母親とそれについて相談する」写真が入ります。

そしてこれらを元にまた【新しい知識】を得ることができます。このように4つの能力はすべて関係しています。

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この対話デザインプロジェクトで、ゼミのメンバーたちが向き合う試練は、一人では乗り越えられないほどレベルの高い課題かもしれません。でも、だからこそ、チームで学び合うことの価値が生まれるのです。

ちなみに、受講生たちのことについては、まだ触れていませんが、ゼミチームが成長していくのと同じように、受講生たち一人ひとりも意識が高まり、着実な変化が見て取れるようになります。それは、レポートの試行錯誤を重ねて論理的思考力を高める、ということ以上に、「学ぶということ」に真剣に向き合えるようになる、ということです。ひとつでも、ふたつでも、学生時代にそういう授業と出会ってほしいのです。
by tomac | 2009-10-29 13:21 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

対話デザイン2009 おもしろくなってきたv

b0046050_16141554.gif今回のチームは、スクリーンに写真を投影しながら横で台詞を入れるという見やすい方法の寸劇で、前回の復習してくれましたよ。かわいいキャンパス・ラブ・ストーリーで「メッセージの能力」「メディアの能力」を説明してくれたので、とても面白くわかりやすかったと思います。


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b0046050_1615817.gif実は前日のリハーサルで他のメンバーたちから「配役になりきれてない!」というツッコミを受けたチームでしたが、一晩でストーリーを練り上げて、台詞の発声も別人のようになりましたね。チームワークも絶妙だったよね。こんなふうに、メンバーたちがお互いを刺激してみんなで高めていけるような「学び合いの環境」をつくるのが私の役目であり、このゼミの最大の特徴かな。
by tomac | 2009-10-21 16:50 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009 「対話の流れ」ができてきました。

その日の授業内容をふまえて、受講生が自分の意見をレポートに述べます。ゼミ生スタッフがこれをチームで集計します。

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回を重ねるごとに集計が分析へ、そして提言へと進化していきます。また、毎回授業のはじめにチームが前回の内容を学生目線でわかりやすく復習してくれるのでとてもたすかります。

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これを授業内容につなげながら、いかにして対話を展開させていくかは授業者(私)の腕が問われます。三者の対話はこうしてつくります。
by tomac | 2009-10-14 13:10 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009 今年は最初からレベル高いです。

b0046050_16231999.gif今年の対話デザインは初回のフィードバックからいきなり「レベルたかっ」なスタートを切りました。ゼミのメンバーは水曜1限の「コミュニケーションと能力」の受講経験者ばかりではないのですが、初回の担当に手をあげた4人はみな経験なしのメンバーたちでした。それだけでも、やる気まんまん度が伝わってきますが(笑)、前日のリハーサルには念入りな準備でのぞみ、さらに同期や先輩のツッコミを受けて、本番ではいっそうレベルアップした成果を見せてくれました。

「みなさんが一生懸命レポートを書いてくれて、読ませてもらった私たちも勉強になりました。」

すると、ごく自然に受講生のほうから拍手が湧き上がったのを見て、思わず、うるうるしちゃいましたよ。がんばったチームと、素直にエールを送った受講生に。

「どうして、チームのメンバーたちは、こんなにがんばれたと思いますか? それは、まず受講生のみなさんが、丁寧にレポートを書いたからですよ。もしもレポートが、いいかげんに書かれていたら、チームも、テキトーにこたえていたでしょう。対話というのはそういうものです。相手の真剣な思いが伝わってきたら、それに応えたいと思うのが、ごく自然な人間の気持ち。だからそうやって、参加者(受講生・ゼミ生スタッフ・講師)がそれぞれがんばって積み上げていけば、秋学期の終わりには、とてもいいものができあがっていると思います。」
by tomac | 2009-10-07 16:46 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009 おつかれさま

b0046050_17131862.gif3回生、4回生、それぞれカラーが異なります(笑)。それも、このゼミらしさの一つかなと思っています。雰囲気が固定化されることなく、そのときのメンバーが持ち寄った個性によって新しい色がつくられるという感じかな。
by tomac | 2009-09-27 17:20 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆対話デザイン2009 学生スタッフ養成講座

b0046050_18124563.gif今年の対話デザインは、スタッフジャケットにも力がはいってます。ゼミ生がスタッフとして的確に動けるようになるまでには、いくつかのプロセスを経なければなりませんが、不安をとりのぞく最初が何より肝心です。今回は先輩チームがマニュアル冊子、動画教材、スライドをがんばって作成してくれたおかげで、3回生の心の準備が整いました。夜のレクリエーションも楽しいひとときとなりましたよ。b0046050_18121725.gifb0046050_18122677.gif
b0046050_18371053.gif昨年も報告したとおり、スタッフジャケットの効果はあなどれません。去年は学期直前に思いついたので、フリーサイズの無地をそろえるのが精一杯でしたが、今年はあらかじめメンバーが自分たちで工夫して準備しました。そのせいか、自分たちのジャケットという意識が高まったようですね。大事そうに持って帰りましたよ。私のぶんもつくってくれたので、これを着て授業をしようかな~と思っています(笑)
by tomac | 2009-09-25 18:32 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

◆業務連絡

b0046050_15382144.gif東京での学会を終えてトンボ返りしてきました。学会ではいくつか貴重な収穫がありましたよ。大学教育をめぐる世界の動向については、まだほとんどの人が知らないようでしたが、その重要性と危機感、そして私たちが取り組もうとしている国際共同研究の意義もご理解いただけたのではないかと思います。さて、連休後半はゼミ合宿です。秋学期の対話デザインプロジェクトのためのスタッフ育成はこれまでも毎年行ってきましたが、今年は先輩学生が中心となって準備してくれたので、私は記録係に専念できます。多人数の講義科目で、三者の対話(受講生・スタッフ学生・講師)を通して知識を協同的に構築する、という取り組みの価値も、いずれは認知されるはずです。時間の問題かな。
by tomac | 2009-09-22 12:00 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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