コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

tomag.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:大学院でめざすこと( 13 )

修士論文を執筆するシュウロン十字

大学院生のYさんは無事に修士課程の修了が決まりました。紆余曲折ありましたが、鬼の指導に最後まで耐えぬき、よくがんばりました。おつかれさま。研究プロセス全体から見れば、論文執筆は最後の仕上げにすぎませんが、その試行錯誤の過程をわかりやすいアニメーションで表現してくれました。十字モデルと格闘してきたYさんだからこそ作ることのできた作品だと思います。どうもありがとう。

b0046050_1742331.gif


◆YouTube動画はこちらからどうぞ◆
[PR]
by tomac | 2012-02-27 17:50 | 大学院でめざすこと

◆修士論文の構想を十字で語る

b0046050_17483620.gif大学院(修士課程)は2年間です。1年と半年かけて開発・実践・分析を重ねた研究の成果をまとめる時期になりました。とくに指示したわけではないのですが、大学院生のYさんは修士論文の構想を十字モデルで説明してくれました。どこまでができていて、どこからアドバイスが必要なのかが一目でわかり、指導する側も助かります。

Yさん自身の試行錯誤のプロセスを動画で表現してくれるそうなので、いずれご紹介できると思います(~_~)
[PR]
by tomac | 2011-10-06 17:56 | 大学院でめざすこと

◆新しい十字ワークを大学院生と一緒に開発中です

まずは「やさしい十字」から始めましょう
b0046050_1929148.gif
b0046050_19292838.gif


「自己との対話」「他者との対話」を重ねます
b0046050_19295539.gif
b0046050_1930117.gif


院生のYさんがシナリオ教材を紹介します
b0046050_19311620.gif
b0046050_19313063.gif

[PR]
by tomac | 2011-04-19 19:31 | 大学院でめざすこと

◆院生の学会デビュー

大学院生のYさんが、はじめての学会発表に挑戦しました。「いい経験になるから、やってごらんよ」という試みでしたが、本人にとっては、なんとまあ、当日までの1ヶ月はのどが乾いたままだった、というほどの重圧だったそうで…ごめんね(><)

発表直前は顔が青ざめ、表情がなくなっていたのに、本番になると、そんな緊張はまったく伝わってこないほど堂々と落ち着いていましたよ。発表後に会場の先生方から貴重なご質問、本質的なご指摘をいただくと、ものおじせずに、はきはきと応えていたので、私も驚いたくらいです。

どんなに緊張しようと、本番に強いのは何よりの才能ですね。本人はようやく解放されて疲れもひとしおだったでしょうが、「こんなにたくさん名刺をもらった」と喜んでいたので(笑)、がんばったかいがありましたね。おつかれさま(~_~)

◆こちらのページの一番最後です◆

対話の進化と「問い」の深まりを語るシナリオ教材の開発
大和恵子・牧野由香里(関西大学)

[PR]
by tomac | 2010-09-19 18:03 | 大学院でめざすこと

◆卒業生からのお便り

早いもので、総合情報学部で働きはじめてもう8年になります。私にとっては留学生第1期生の牛冰心(ギュウビンシン)さんは『「議論」のデザイン』にも登場する卒業生の一人ですが、現在は東京のIT関連企業で研究開発に従事しています。

それだけでなく、外国人技術者(の卵たち)に対する日本語教育を担当することになったと聞いて驚きました。それ以来、十字モデルを使った授業づくりに取り組んでいます。牛さん自身が学生のときに、授業体験をしているのですが、いざ自分が授業をつくるとなると、かなり苦労したようですね。

けれども、学期はじめに、教えてほしい、と頼ってこられたときは「あなたは生徒たちの前では一人の教師です。まずは自分が試行錯誤してみることからしか始められないでしょう?」と突き放しましたよ(笑)。だって牛さんは、そんなことぐらいでへこたれないって、よく知っているから。

(※牛さんと牧野の奮闘記は本でも紹介しています:pp.302-306)

その牛さんから報告メールをいただいたので、一部を紹介します。まずは後輩の留学生たちが制作した動画教材に対する批評からです。

-----
牧野 先生

いつも大変お世話になっております。牛です。


■留学生の制作した動画教材について

早速ですが、まず、動画教材を拝見した感想を述べさせていただきます。さすが総合情報学部の学生であって、非常にレベルの高いものを仕上げています。

感想は以下のようになります。 十字モデルの応用はますます具体的になりました。それに、分かりやすい例を挙げながら、十字モデルを解説することは非常に良いとヒシヒシと感じられます。 なぜかと申し上げると、私はいつも、十字モデルを何に使うということばかり考えているので、 その逆のやり方のほうがわかりやすいと思うからです。

しかし、ビデオを拝見し、改めて十字モデルが誤解されやすいことも感じました。 十字モデルをコミュニケーションのツールとして使うのは良いのですが、 人を納得させよう、または、何かを説得しようとするために使われるツールだと思われがちです。 特に、今回の二例とも、結果的には何らかの主張を論じたいため、十字モデルが使われているような気もするし、 挙げられている例もすこし強引のように私は感じています。 (具体例に対する理解は個人差があるということですね。気になさらないで下さい。)

とはいえ、やはり、このように一つ一つ単独している十字モデルのパーツは、たくさん集まることによって、議論の場となり、 コミュニケーションツールとして使われますね。

従って、コミュニケーションツールとしての十字モデルに対する説明や、 使い方、場面の想定などの説明も大切だし、具体例として学生さんたちが作った作品とのつながりの説明も欠かせないと思っております。


■授業の期末報告

次に、私の教えている学校の期末報告をさせていただきます。 半年を通して、十字モデルを教えてきましたが、試行錯誤の中、得られたこともあり、反省したこともります。

得られたことは以下となります。 十字モデルの勉強を通して、議論の場で学生が積極的に話せるようになりました。 例え自分の意見が他の人と多少同じであっても、さらに何かを話すという姿勢が見られました。

また、人からの論駁を想定する力がついたのではないかと思いました。 例えば、以前は人の話さえ聴かない学生がいましたが、今では、相手の話に耳を傾けるようになり、 その後、自分なりの考えを言えるようになりました。

それに、何回か議論の場を設けることによって、学生たちは最初前に立つことに抵抗があり、文章を読んでも、自信がなさそうでした。 半年後の今では、彼らはパワーポイントを使いながら、とうとうと発表できるようになりました。 発表ぶりをみて、みんな成長したなと嬉しかったです。(笑)

しかし、反省すべきこともたくさんあります。私は十字モデルに対する理解が足りないため、最初、学生に何故これをやるかという説明が曖昧で、 学生もあまり納得していなかったのを覚えています。単に、学生に毎回のやり方になれてもらって、 だんだん分かってもらえるようになりました。

また、先ほど動画教材のほうでも述べたように、私は十字モデルのパーツに注目しすぎて、根本的なところに関しては説明不足でした。 従って、学生たちに最初は理解してもらえなかったと思います。

結果としては、いろいろとやってみて、少し大変でしたが、とても楽しかったです。 私も改めて勉強することが出来て、牧野先生を始め、チャンスを与えてくださった方々に深く感謝しております。 この一年間、私にとって、非常に大きな収穫が得られました。

以上です。

大変長い文章となってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

牛 冰心(Bingxin Niu)
-----


-----
牛さん こんばんは、牧野です。

とても詳しく丁寧にまとめられた報告メールをどうもありがとう。 たいへん興味深く読ませていただきました。まずは、牛さん自身の成長を実感しましたよー! 授業を始めたばかりの頃と比べると、分析の視点が格段に成長しました。がんばったね!

牛さんの「単なる説得ツールとして誤解されやすい」という指摘は、まさにその通りです。うんうん。

ただ、私自身の考えも少しずつ変わってきていて、十字モデルの研修やワークショップを重ねてみると、教育的・社会的なニーズという意味では、やはり、そちらのほうが需要が高いようなのです。(レポートの書き方とか、プレゼンの仕方とか)

だから、最初のステップ(というより、入口かな?)としてはそれでいいのかな、と思うようになりました。

複数の人が協同的に十字をつくり、それらがさらに集まることによって、議論が積み上がっていく、というプロセスは、そのあとに続くステップですから、少なくとも「指導する側」がその違いを認識してさえいれば、それで十分ではないのかな。

たとえば、牛さんは、今回の試行錯誤を通して、最初のステップ(入口)と、それに続くステップ(説得→議論)の違いを見通せるようになったので、次の学期では、あらかじめ計画的に授業の流れをデザインできるようになると思いますよ。

これを抽象的に言えば、 「モノローグ」→「ダイアローグ」→「マルチローグ」 と、つながりながら発展していく流れです。
-----



すでに、教員を対象とした研修やワークショップを何回か経験しましたが、「明日でにも十字モデルを使おう!」というくらいの勢いをこちらが感じるほどに高く評価してくださる方々がいつも2割から3割はいらっしゃいます。ありがたいことですね。

この方たちはおそらく日頃から言語力(思考力・表現力)を育てる授業づくりに取り組んでいらして、その難しさを知っているからだろうと思います。

残念ながら、私がまだ、十字モデルの授業デザインをわかりやすく解説した教師用読本を準備できていないため、誰もが気軽に導入できるほどの汎用性はありませんが、幸いなことに、それを手伝ってくれるという人たちが、様々な分野で与えられてきているので、今後はその人たちと一緒に、それぞれの分野に適したコンテンツを共同開発していけたらいいな、と思う今日この頃です。
[PR]
by tomac | 2010-02-12 20:20 | 大学院でめざすこと

◆教職のすすめ

先の見えないこの不況下にもかかわらず、人手不足が確実に予測されている堅い職業があるのに、あまり知られていないように思うのですが、団塊世代が一斉に定年退職したあと、深刻な教員不足になることがわかっています。企業への就職も一つですが、教職という道も検討の余地があるかもしれませんね。

039.gif

もちろん、中途半端な気持ちでなれる職業ではないし、熱意だけでなんとかなる仕事でもありませんが、現代のような変革の時代は、未来の社会の担い手を育てることは、どんな職業にも劣らないほど、重要な役割だと思います。

もし卒業までに教職科目をとるのがたいへんならば、大学院に進んで教職科目をとる、という手もあります。私は基本的に、文系の学生に対しては大学院進学をすすめませんが(なぜなら、外資は別として企業への就職では不利になることが多いからです)、教職に限っていえば(とくに高校の教員は)、修士号の取得は間違いなく有利に働きます

029.gif

私自身は体調のことを考えて、もう無理をしないと決めていますが、教師の卵を育てることと、現職教員を支援することと、社会的な学びの発展に貢献できること、に関してだけは、機会が与えられれば、ある程度の無理をしてでも、できることはしたいと思って、仕事の優先順位を決めています。
[PR]
by tomac | 2010-02-09 17:39 | 大学院でめざすこと

◆続・教え子さん(ありがたいことですね)

-----
そうね。十字モデルを広げるために自分なりにできることは、いろいろ工夫したり、活動を展開しているけれど、一番大事なことは、やっぱり、

「議論のデザインは学術の本ですので、本当に難しいです。議論の十字モデルを広げるために、簡単な説明を行い、そして応用の場を設定しなければなりません。でも、これは先生の仕事ではなく、我々のような開発者の役割です。ですので、勉強させていただいています。」

と言ってくれる人を育てていくことだな、って痛感しました。

それから、十字モデルに関して、もう一つ補足したい点があります。

「論理のしくみ図」は、個人の道具だから、わかりやすくマニュアル化しているけれど、「議論の十字モデル」<柔軟性>を何より重視しています。なぜなら、<複数の人で>つくることを前提とした場合、いろんなパターンに対応できないといけないからです。だから、「原子」「分子」のたとえを使ったり、ことば(言語)にも、イメージ(映像)にも、両方に対応できるようにしています。この点も「論理のしくみ図」との違いです。
-----
[PR]
by tomac | 2009-08-06 12:51 | 大学院でめざすこと

◆教え子さん

突然ですが、留学生の「教え子」さん十字モデルを使った授業づくりに挑戦中です。定期的に送ってくれる進捗報告が楽しみとなっています。

-----
【進捗】
「思考モデル」と「議論モデル」で分けるなら、 前期の授業では、思考モデルの導入部分までしか出来ませんでした。 「議論モデル」に関しては、まだ触れていません。

【反省】
「議論のデザイン」を用いて、授業をさせていただきましたが、やり甲斐を感じながらも、たくさんの反省もしております。

■私自身「議論のデザイン」に関する理解が足りないため、全体像が見えてないまま、人に説明しようとしました。 その結果、「議論の十字モデル」は使いこなしたとしても、結局、表面的な情報しか伝えられなかったことが分かりました。

■(この言い方ですと、大変失礼にあたるかもしれませんが、)「議論のデザイン」の中身はいかに奥深いものであることをしみじみ感じました。
-----

失礼なんかじゃないよ~(笑)

「議論の十字モデル」を使いこなすことと、「議論のデザイン」の違いがわかったなら、すごく大きな一歩じゃない?

-----
お疲れさま。そして、進捗報告ありがとう。

●個人の頭の中で完結するのが「論理のしくみ図」で、同じことを<複数の人で>するのが「議論の十字モデル」です。 このとき、複数の人であるからこその難しさがあります。それを助けるのが「議論の十字モデル」です。

●口頭の話し合いでは、自分の考えをすばやく言語化できる人が有利ですが、ゆっくり考えてから発言したい人もいれば、視覚的情報(イメージ)を使って解釈したり表現したい人もいます。この人たちを排除するということは、結果的には、意思決定の成果を貧弱なものにします。だからこそ対等かつ建設的な議論の環境をつくるために、あらかじめ意味生成の法則にしたがって、そのプロセスを構造化するのです。


長くなるので、これくらいにしておきますね。 概念が抽象的すぎるので、簡単に理解できないのは無理もないことです。十字モデルをわかりやすく説明する本を早く書かないといけないね。でも、今の別の本の作業で精一杯で、そこまで余裕がないの…><。
-----


とはいうものの…

ただいま、せっせと【ワークショップ:議論のデザイン】の資料や教材を準備していますが、これをそのまま冊子にすれば、簡易テキストにはなるかもしれないな。
[PR]
by tomac | 2009-08-04 19:56 | 大学院でめざすこと

■教育のアクションリサーチ研究会@熱海

8月1日~2日は毎年熱海で開催される教育のアクションリサーチ研究会に参加してきました。私は今年で3回目の参加となりましたが、全国の学校現場で「学びの共同体づくり」に取り組み、悩みつつも努力を重ねて前進する先生たちと触れ合う刺激的な機会となっています。

今回は、いつもお世話になっている高槻市立第八中学校の校長先生と共同で「学校づくり報告」の発表をご一緒させていただき、普段している研究発表とは一味違う楽しさがありました。現場の先生と研究者の私とでは、当然、視点も立ち位置も異なりますが、だからこそコラボレーションの相乗効果が引き立つような、そんな体験でした。

また、分科会に分かれて授業ビデオを批評する場では、山口県の中学校の社会科の先生の授業から、これまで見てきた授業とは一味違う新鮮さを感じました。私自身の課題でもある、

自由な発言を縛らずに、なおかつ、対等で建設的な議論を十字モデルでサポートする

ための解決策を考えるうえで、貴重なヒントを得ることができました。
[PR]
by tomac | 2008-08-04 09:29 | 大学院でめざすこと

■教育実践と学術研究の接点(大学院教育でめざすこと)

平成21年度から大学院で論文指導を担当することになる(予定)というお話をしましたが、万が一興味を持ってくださる方が現れた場合のために、いったいどんなことをするのか、の情報提供が必要だよな、と思っていたところ、タイムリーな出会いが与えられました。その方と交わしたメールをご紹介させていただくことで大学院教育のイメージを描いていただけるのではないかと思ったのですが、いかがでしょうか?

●こちらです。かなりマニアックな内容になっていますよ。スミマセン!●
[PR]
by tomac | 2008-03-09 15:41 | 大学院でめざすこと
line

このブログのトップページは www.tomac.jp です。


by tomac
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30