コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■映像ブログ→フィンランドへ

10月も終わりですね。今月は、週2回という怠慢ペースでしか投稿できなかったのにもかかわらず、定期的にチェックしてくださる方々がいらして、励みになりました。ありがとう。

フィンランド在外研究にむけた準備は、プリケーだけでなく(笑)、ひとつずつ進めてます。当初は自分でも予測していなかったのですが、このまま順調にいけば、「映像ブログのフィンランド輸出」が実現しそうですよ。といっても、まったく同じことをするのではなく、映像ブログのカリキュラムをフィンランドの既存の社会的組織基盤にのっけるという構想で、これからフィン・パートナーたちと一緒に計画を練っていきます。

共同開発したシステムを日本に逆輸入するのが最終的な目的なので、みなさんもぜひこのブログを介してプロジェクトに参加してくださいね。
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by tomac | 2005-10-31 12:30 | 牧野ゼミ(表現活動)

■プリケー

フィンランドつうのM1motoさんから、「Suomi ABC」というフィンランド情報サイトのリンクが届きました。盛りだくさんの情報がとてもありがたいサイトですね。9月の視察のときは、事前に入手できる情報が乏しくて苦労したので…。プリペイド式のケータイがあるそうなので、様子を見て、現地で調達するのがよさそうかな…

語学情報もたくさん出てきたけど、そういえば、まだ始めていないフィンランド語…(汗)
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by tomac | 2005-10-29 16:23 | わくわくフィンランド

■対話デザイン・プロジェクト2005 (第5回)

今日は、授業の終わりにある受講生からこんな問いかけを受けました。「電車が遅れて、フィードバックを聞き逃してしまったので、録画ビデオをみせてもらえませんか?」

さて、第5回のチームは、「匿名で行う議論においても、批判的思考を自分に向けることは、相手を説得するのに重要である」という命題を提示しました。その事例として、春学期の映像ブログ・プロジェクトから、自分たちの体験を紹介したのが特徴的でした。

■ゼミチームから受講生へのフィードバック:
○レポートの集計結果は、真120人、偽22人で、「6:1」の割合になった。

b0046050_14165462.jpg●真の主な意見
→「議論をする際は、一方的に攻めるのではなく、自己批判の姿勢をもって相手を受け入れることも必要である(人間には感情があるのだから)。」
 ・匿名であってもなくても必要
 ・匿名であるからこそ必要

●偽の主な意見
→「相手に伝えたい内容がただの批判ではなく正当な意見であれば、批判的思考を持たなくても相手には伝わる。」
→「匿名であるという時点で無責任であり聞く気がしない」

●比較すると、「議論」の結果を、真の人は「お互いの意見を理解し合うこと」に重点を置き、偽の人は「主張の優劣を競い合うこと」に重点をおいていた。

●ゼミチームの考察
→「お互いが逆の立場、意見を持っている議論の場で、双方が自分の主張を通すだけでは、議論は成立しにくい。また、一方だけが批判的思考をもっていてもお互いが納得する形の議論は成立せず、平行線になる。両者が自分自身に批判的思考を向けて初めて議論は成立し、お互いは理解しあえるのだ。」

→「しかし、偽の意見にあったように、専門的知識に長けた人から評価を受けるような場合は、ゼミ生の中にもその意見を参考にしていた人がいたように、その主張に正当な意見や有益な情報があれば、自己批判を述べない方が、より相手に伝わる強い意見となりうる場合もある。」

→「『匿名』という点においては、真・偽共通で、匿名とは信頼のおけない場所、という意見であるが、その『匿名』の場にいる時の姿勢は、匿名自体を好まない人、匿名だからこそ信頼を生み出そうとする人など、人によって様々なことがわかった。」

■講師から受講生へのフィードバック:

ゼミ生と受講生の対話から生まれた3つの視点:(1)正当性、(2)感情、(3)信頼は、このあとの授業展開を方向づける3つの視点:(1)論理、(2)情理、(3)倫理と一致します。ふだんなにげなく考えたり感じたり思ったりする(1)(2)(3)には実はそれぞれ「理」(ことわり)があるのではないか?という考え方を提案します。
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by tomac | 2005-10-26 14:22 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■とうとうケータイ?

b0046050_17342549.jpg『ケータイは世の中を変える 携帯電話先進国フィンランドのモバイル文化』(北大路書房)読みました。事情はフィンランドも日本もあまり変わらないみたいですが、ひとつ興味深く思ったのは、ケータイを持つ人たちにとって「時間厳守」という概念がうすれてきているという指摘です。といっても、ルーズというのとはニュアンスが違って、時間をカッチリと決めずに連絡をとりながら計画を立てるということらしい。まあでも、「ケータイがあるから、と遅刻することが増えた」というコメントもありましたが…。

もちろん、世代によっても違うだろうと思いますが、これまでケータイ持たない派で不便を感じなかった私も、フィンランドに行ったら、ほしいと思うのかしらね? あちこち移動する生活になりそうだし、海外でも使えるやつを日本で用意していったほうがいいのかな…
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by tomac | 2005-10-22 17:42 | わくわくフィンランド

■対話デザイン・プロジェクト2005 (第4回)

b0046050_15195416.jpg第4回のチームは、第1ラウンドの最後の順番だったこともあり、これまでのチームの失敗から学んだ点を活かせたのではないかと思います。とくに役割分担がうまかったですね。難解な講義の内容が受講生にとってわかりやすくなるよう美しく面白いスライドを作成した人、台本を練りマイクをもって説明する人。

b0046050_152026.jpg受講生のレポートを紹介するとき教材提示機を操作する人、2枚の大スクリーンに2種類の画面を同時に表示するためタッチパネルを操作する人。そして、なによりの前進はレポートの分析結果が授業の方向と噛み合ってきたこと。いよいよ三者の対話がつながり始めたか?という手ごたえを感じます。

■本日のゼミチームから受講生へのフィードバック:

説得」の意味について、「相手に反論させないこと」と考える立場と「相手に伝わればいい」と考える立場の人がほぼ半々に分かれた。

■前回のレポートに対する講師からのフィードバック:

説得」には、「すきのない完璧な状態でなければならない」という視点と、むしろ「不完全な人にほど耳を傾ける」という視点がそれぞれあげられたのは、とても興味深かったです。今回と次回の授業の内容につながる極めて重要な視点ですね。
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by tomac | 2005-10-19 15:21 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■学校現場の出会い

大分県別府市の小学校で開催された公開授業研究会に参加してきました。最大の目的は、8月の研究会(熱海)にて報告のあった授業を実践された先生に直接お会いしたかったからです。ビデオ映像やテープおこしから授業のイメージをふくらませることはできても、実際に教室にはいってみるのとは、やっぱり違いますね。

こんな素敵な授業をされる先生がいたんだという喜びと同時に、悩んでいる全国の先生たちに伝えたい!という思いがいっそう強まりました。さらに、ああいう場には、研究熱心な現場の先生がたくさん集まるので、予期していなかった新しい出会いが与えられて、人と人とのつながりはどんどん広がっていきます。

私は移動の時間が苦痛に感じるため、国内外を含めて出張は大嫌いなのですが、素晴らしい授業をされている先生たちに会いに行くとは、こんなにも楽しいものだったのかと(この歳になって!)発見しました。全国の学校を渡り歩いている研究者はよくやるな~と思っていたけれど、そうじゃなくて、やめられないんですね…
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by tomac | 2005-10-16 15:12 | プロジェクトいろいろ

■対話デザイン・プロジェクト2005 (第3回のレポート)

b0046050_1562342.jpg先週の発見を踏まえて、講師(私)が、ゼミチームを無理矢理に授業者の側に引き上げるのではなく、「ゼミ生と受講生が、同じ大学生として対等な立場で対話をしていく」という方針に切り替えました。

その影響は、ゼミチームからのフィードバックに顕著にあらわれています。

■本日のゼミチームから受講生へのフィードバック:

「私たちの命題の出し方によって、受講生のみなさんの視野を狭めてしまった」
「『必ずしも』という表現によって結論を『真』へ傾ける命題を出してしまった」
「みなさんの考えを自分たちの考えへうながすような方向性をつくらない命題を考えたい」

■前回のレポートに対する講師からのフィードバック:


「当初は、ケータイの文字情報という事例でどれだけ考えを深められるのかということに半信半疑でした。しかし、みなさんのレポートを読んでいると、日ごろから、ケータイに打ち込む文字の一つひとつにどれほど神経をすり減らしているのかが伝わってきました。ケータイというメディアがいかに重要な位置を占めているかを物語っていますね。世代のギャップを感じましたが、私にとって一つの発見となりました。」
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by tomac | 2005-10-12 15:01 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■ムーミン(妖精)とスー(恐竜)

●フィンランドで行きそこねた「ムーミン谷博物館」が本日の午後10時からNHK教育で紹介されるようです。来年のために、予習しておこっと。

●でも、そのまえに、「恐竜博2005」に行きたいよ~。鳥から恐竜までの進化の過程が展示されてるそうです♪
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by tomac | 2005-10-07 19:14 | わくわくフィンランド

■対話デザイン・プロジェクト2005 (第3回)

ゼミチームからのフィードバックは、命題に対する真偽の分析の結果を報告するだけなく、受講生から提案された視点を通して、逆に、チームのメンバーたち自身が新たな視点を得た、という内容でした。「最初は、命題に答えていない、と思ったけれど、何回か読み返すうちに、自分たちの考えが変わった」と素直に打ち明ける姿勢は、きっと受講生に響いたことでしょう。

今にして思えば、去年は、私がゼミ生を強引に高い位置へと引き上げてしまったのかもしれません。それが受講生の反感を買い、ゼミ生には必要以上のプレッシャーを与えた…。「受講生とゼミ生の対話」なのだから、受講生とゼミ生が対等になって、お互いに学び合う関係性をつくることこそが大事なんだ!と遅ればせながら、気づいています。

一方、今日のチームは、寸劇をあえて控えたそうです。受講生は、また面白いことをしてくれるのかな?と期待していたかもしれませんが、エンターテインメントが目的ではないので、誤解されないように気をつけたいですね。昨年の受講生は、ゼミ生との対話を通して、「自分たちはお客さんになっていた」と気づいていましたから…
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by tomac | 2005-10-05 19:05 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■対話デザイン・プロジェクト2005 (第2回のレポート)

b0046050_17544035.jpg今日のまきのゼミでは、先週の担当チームが明日の授業で行うフィードバックのリハーサルをしました(写真は先週の授業記録から。命題を提示するときの様子です)。

毎回、授業の最初の15分間を使って、提出されたレポートの分析結果をチームが報告します。昨年はこの部分もゼロからのスタートだったので、フィードバックの仕方をあれこれと試行錯誤しましたが、今年は昨年の経験にもとづき、「受講生←→ゼミ生の対話」をつなげるための方策について、議論モデルを使って説明することができました。

受講生のレポートからも着実な前進を読み取ることができますよ。「よければ、レポート用紙の裏に感想を…」と伝えたところ、4人に1人を超える人たち(153枚中46枚)が次のようなコメントを寄せてくれました。昨年と比べると、にわかには信じがたいです。

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●ゼミ生の方の発表、面白かったです!! コント(?)がベタでも、しゃべり方を工夫したり、実体験をおりまぜてて、わかりやすかったです。もっと自信もって発表したらさらにいいと思いました。ゼミ頑張ってください!!

●正直、先週の授業で「コミュ論1」はむずかしいという印象がついていたんですが、今回のゼミ生の発表で少し身近に感じ、取り組みやすくなりました。

●すごくよかった。楽しかったし、わかりやすかった。こんな授業なら眠くならない。

●ゼミの人らおもしろかった。もっとボケましょう。

●プロポーズの話、面白くてわかりやすかったです。論理の具体例もよく理解できました。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

●とても分かりやすい寸劇でした。こんな、授業の中でするのはすごい大変やと思いましたが、本当にすごいですね!! これからも頑張ってくださいっっ!!

●ゼミの人たちの☆愛☆の告白シーン、もっすごいおもしかったです(ハート)。またいろいろやってください。期待してます。本当は爆笑を空気的にこらえていました。

●ゼミ生のおかげで、この授業を受けててよかったと思いました。来週も期待してます。

●ゼミ生の人の劇がおもしろかったです。またやってください。あと、普段の授業と違って、興味をもって内容を聞けました。

●僕達の理解を少しでもうながそうという意図が伝わる良いものでした。

●教室のリアクション、あんまりなかったけど、かなりうけてました。

●寸劇よかったすよ。
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失敗の積み重ねって、大きいんですね。一方、次のような建設的な指摘もありました。

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●パワーポイントが早かった。

●たまにある「間」が気になりました。

●恥ずかしがっていては説得力に欠ける。

●常識的に考えて、他人に話を聞いてもらうのに帽子をかぶったままなのはどうかと思う。
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帽子については、実は私も気になっていたのですが、何もいわなくても、メンバーたちが自ら判断して「帽子をかぶるのはやめよう」ということになったようです。こんなところにも、「受講生←→ゼミ生の対話」が成立していることに気づきました。

ただ、このブログを使った「受講生←→講師の対話」については、いまのところ未知数です…。とりあえず、今年は私の代わりに昨年度の経験者(現4回生)がTAスタッフとなってチームの相談役をつとめてくれているので、そのぶんの時間を「講師から受講生へのフィードバック」に注ごう、というのが新たな試みのひとつですが…
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by tomac | 2005-10-04 17:49 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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