コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■対話デザイン2007 → 良心的な価値

この時期になると、授業展開はいよいよクライマックスを迎えます。ちょうどこのタイミングで、【学生による授業評価アンケート】が実施されるので、毎年それがひとつの起爆剤になっています。

過去3回の経験をふまえて、今回は講義内容と対話のつくり方を抜本的に見直したせいか、例年に比べると、「むずかしい!」という類のクレームはほとんどありませんでした。それでも中にはレポートの記述方法や採点方法に関して、「だ、か、ら、それはもう最初にくどいほど説明したでしょう??」と言いたくなるようなコメントもありますが… (>_<)

一方、より深刻な問題として、不正をする人、つまり、自分は出席せずに友だちに代筆させている人に対するクレームが含まれていました。

(不正とはいかないまでも、非常にまじめで真剣な受講生たちが約150人いる一方で、講義はまったく聴かずにレポートだけを出しにくる受講生がいつも10人~20人います。毎年のことです。)

ちょうど授業では、「倫理と対話」というテーマを取り上げているのですが、良心的な価値の問題は、社会的な(マクロな)視点から考えるだけでなく、こういう身近な(ミクロな)視点から考えることも大事なことだと思います。

それで、最初の頃は私もあれこれ悩んだのですが、受講生の多くはもっと大人で、「そういう人は、ただむなしいことをしているだけだから、そこまで真剣になる必要はないと思う」という意見が寄せられるのです。これも毎年のことです。

ただ、今回はクレームというよりは告発に近いニュアンスで、「ある人が、むりやり代筆させられて困っている。なんとかしてあげてほしい」という内容です。

「いやなら断ればいいじゃない。それで関係が終わるなら、そんな人と付き合う必要はないでしょう」というのは簡単ですが、現実にはそうはいきませんよね。とくに現代の若者は人間関係における衝突や摩擦を極端におそれる傾向があるといわれています。もちろん個人差があるでしょうが、彼ら彼女らにとっては、授業のことよりも、友だちのことのほうがずっと切実な問題なのですから…。

とにかく、この場合、少なくとも次の3つの立場があると思います。

不正をしている人(自分は出席せずに友だちにレポートを書かせて点をかせぐ)

代筆をしている人(本当は嫌でも、断れず、自分と友だちの分のレポートを書く)

不正行為を知る人(当事者ではないけれど、そういう人がいることを知っている)

うーむ…

みなさんがもし私の立場(教師)だったら、どのように対応されますか?

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by tomac | 2007-11-29 08:03 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■対話デザイン2007 → 映像表現と対話デザイン

まきのゼミ】では「コミュニケーション能力(映像表現と対話デザイン)」を研究テーマとしているのですが、それが何を意味しているのか、初めからこたえがあったわけではなく、私の中にある漠然としたイメージを、ゼミのメンバーたちと一緒に一つひとつ具現化していく、というような進行形のプロセスです。ですから、ゼミのみんなの力なくして、私の研究もなりたたないのです。

たとえば、春学期は、「●映像クロス●」という課題(チャレンジ)を提案したのは私ですが、それを具体的な形にしてくれたのは、彼ら彼女らです。メンバーたちも、自分一人ではハードルが高すぎる課題でも、チームになると、なんだかんだといって、のりこえちゃうんですよね。

実はこれ、グループワークの秘訣なんですよ。課題がやさしすぎると、一人でできるから、共同性なんて生まれません。難易度のたかーい課題ほど(笑)、「誰かの力を借りないとできない」という状況に追い込まれるのです。

b0046050_836711.gifとはいえ、それもバランスが必要です。前回のチームがたまたま演劇と映像を取り入れたので、「ああ、そうか、この2つが統合されたら、いよいよ、このゼミらしくなるね~」と軽々しく口走ってしまったのですが、メンバーたちはそれに必死にこたえようとして、本当にがんばってくれました。

ただ、時間的な制約の中では難しい面もあります。学期の終盤にかけて講義内容そのものの抽象度が高まっていくのですが、それを消化して、受講生のレポートを分析して、フィードバックをまとめて、演劇して、映像制作をする… なんて、一週間では無理ですよねっ! ここまでくれば、あとはもう、メンバーたちの自主性にまかせていいのかもしれません…

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by tomac | 2007-11-26 08:43 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■私がリーダーに求めるのは「ビジョン」です。

学校という文化は「古い皮袋」です。「新しいワイン」を発酵させる「新しい皮袋」が必要です。自分がめざしているのは「新しい皮袋」をつくることなんです。…という話を先日いたしました(●こちらです●)。

けれども、「新しい皮袋づくり」なんて、そう簡単にできません。そこでとりあえず、自分の手の届く範囲で小さなチームをつくってみました。ご縁というのは不思議なものですね。その小さな活動が、大きなビジョンを持つ方のお目にとまり、お声をかけていただきました。

You are in the right direction. Keep up your good work!!
(その方向で間違っていない。そのまま進みなさい。)


面識もなく、詳しいことはほとんど存じ上げてはおりませんが、少なくとも、「グローバル(電子)ユニバーシティ」というビジョンを掲げ、21世紀型の高等市民教育の具現化に向けた国際的組織づくりを着実に進めていらっしゃるお方のようです。
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by tomac | 2007-11-22 09:03 | プロジェクトいろいろ

■プロジェクト・フィン → 国際共同研究プロジェクトの立ち上げ

思えば、フィンランドとの最初の出会いは2004年11月の国際会議でしたが、足掛け3年で、本格的なプロジェクトの立ち上げにこぎつけました。インターネット上の対話的映像表現の実現をめざして、日本チームフィンランドチームをつないだ国際共同研究プロジェクトです。

お金がなければ何もできない!と思い込んで、外部資金の獲得に奔走した時期もあったけれど、いくつかの失敗を重ねて気づいたのは、「なくてはならないのは、お金じゃなくて、結局は信頼関係なんだ」ということでした。しがらみのない自由な人間関係でありながら、志(こころざし)に賛同して、協力するよといってくれる人たちさえいれば、きっと必要なものはあとからついてくるのだと思います。

b0046050_16462442.jpgというわけで、日本チームのキックオフを東京で開催しました。とんかつの厚さに驚いて、みんながケータイでカシャカシャしていたので、私もつられて撮りました(笑)。ボリュームたっぷりの揚げ物とビールとごはんと豚汁と漬物をたいらげて、会費が一人2,000円とは、なんて良心的なお店でしょう! つつましくもあたたかい雰囲気が、【プロジェクト・フィン】にぴったりでした。幹事さん、ありがとうございました。
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by tomac | 2007-11-18 17:01 | プロジェクトいろいろ

■対話デザイン2007 → チームワーク

秋学期も後半にはいり、三者(受講生、ゼミ生、講師)による対話が積み上がっていく手ごたえを感じるようになりました。この時期になると、受講生のレポートは上達し(少なくとも毎回真剣に取り組んでいる人は)、ゼミ生のフィードバックも質が高まっていきます。今回は初めて映像が登場しました。

b0046050_16213894.gifb0046050_16214849.gif左はパワーポイントのスライドで、右が映像クリップの一画面です。どちらもセンスよく仕上がっていました。


前回までの演劇は生々しい臨場感を、今回の映像は時間的・空間的な広がりを見事に表現できていました。私一人では、ここまでの準備や工夫は到底行き届かないので、ゼミのメンバーが知恵と技術を結集して、抽象的な講義内容をわかりやくすく表現してくれるのは、本当にありがたいことです。

今回のチームは、もともと仲のいいメンバー同士ではなかったのですが、実はこういうメンバー構成のほうが可能性が潜在しているんですよ。こうして、対話デザインを通して一人ひとりがつながっていくの実感するときが一番むくわれるときかな…
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by tomac | 2007-11-15 16:36 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■研究って農業と似てるのかな?

研究って、とりあえず種をまいて、あとは気長に水をやり続けるような感じ

と言ったことがあります。どの種から芽が出るのか最初から予測できるわけではないし、最終的に実がなるのは、まいた種のうちのごく一握りです。でも、不思議と、その一握りがつながって、全体としてさらに豊かな実りをもたらすことがあるようです。ちょうど今がそんな感じです。

「あれ、いつの間にか大きくなってたのね」と思っているうちに、太陽と大地の恵みを受けて、あとは自らの力でどんどん成長していきます。こうなると、私の仕事は、与えられた実りを収穫として社会に還元することです。

私の場合、(それがいいかどうかは別として)もてる時間のほとんどを仕事に注いでいるにもかかわらず(あまりいいことではありませんね。「プライベートは充実していません」と言っているようなものです)、とにかく時間が足りなくて、収穫量に作業時間が追いつきません。

だから、というわけではないのですが、なんとなく、これまでは一人でする研究が多かったのですが、今後は国内外の共同研究チームを基盤とする仕事がメインになっていきそうな気配です。年齢的なものもあるかも?しれませんが、仕事の仕方や時間配分も変えていかないといけないのかな~なんて考えたりしています。

されど、どんなに忙しくても、プライベートを充実させる時間だけは確保したい、というのがささやかな願いです(笑)
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by tomac | 2007-11-11 08:56 | プロジェクトいろいろ

■美しい

いつも持ち歩いているモバイルPCの痛みが激しいので、思い切って新しく注文しました。この十年で5代目のVAIOです。ぜいたくですが、大事な商売道具ですから。今回もずっと愛用してきたタイプ505ですが、十周年のLimited Editionなんです。

b0046050_1871017.gif色はいつも黒かシルバーでしたが、ちょっと気分を変えてボルドーを選んでみました。さすが、こだわりのデザインです。封を開けたとたん、その美しさに見とれてしまいました。もったいなくて、電源も入れられません(笑)。ゆっくり設定している時間がなかなかとれないので、しばらく鑑賞しようかな…
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by tomac | 2007-11-09 18:27 | 日々の出来事

■対話デザイン2007 → 学園祭でもがんばりました

b0046050_11274240.gif関西大学では、11月1日~4日、メインの千里山キャンパスにて学園祭が行われました。【まきのゼミ】でも3回生のメンバーを中心に3回生・4回生が合同で【塩やきそば】の模擬店を出店しましたよ。

売り上げに貢献しようと張り切って行ったら、なんと、売れすぎて調理が追いつかないほどでした。1.5倍のボリュームで200円の塩やきそばは本当においしそうで、食べられなくて残念でしたが、みんなの商売上手には驚きました! さすが関西人ね。

b0046050_11224473.gifb0046050_11221967.gif調理は主に男性陣が担当していました。厨房がてんやわんやのときに、「食べたかったな~」とわがままを言ったら、「ゼミでつくります!」と言ってくれたので、そのことばだけで満腹になって帰ってきました。
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by tomac | 2007-11-05 11:48 | 牧野ゼミ(対話デザイン)
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