コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

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■受講生のみなさんへ : ふりかえりと試験対策(5)

試験期間も残すところあと一日となり、疲れもたまってきていることでしょう。あともうひとふんばりですよ。試験問題はすでにお知らせしていますし、補足することは(現時点では)とくにありませんが、一つだけ、言い残したことがあります。

ゼミ生スタッフは、本当によくがんばってくれましたが、なんだかんだいっても、彼ら彼女らは、みなさんと同じ学生だということです。最初から、チームとしての一体感があったわけではありませんし、14人のメンバーの取り組みにはもちろん個人差がありました。が、それもまた、グループダイナミクスの一面だと思っています。

中でも一人、いつも率直な意見を聞かせてくれるメンバーがいました。他の人が言いにくいような事もきちんと言ってくれるので、私にとってはバロメーターのような存在でしたね。そういう人がそういう意見を口にできない雰囲気だけはつくってはいけない、と心がけてきたのです。(対話の原則ね)

さて、ゼミ生スタッフも「ふりかえり(自己評価)」をしたので、このメンバーのコメントを紹介しておきましょう。

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●授業の前後を比べた自分の意識変化

私は教職の関係上、水曜日は1~6限まであるので、最初はこの授業に出るのが嫌で嫌でたまりませんでした。でも実際終わってみると、達成感もあるし、何より、授業に出て得られた知識が私の財産になりました。数回休んでしまったのですが、しんどくても出ておけばよかったと後悔しています。
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試験のあとに続く長い長い人生につながる「知識」であってくれたら、そんなにうれしいことはないです。残された時間、ベストを尽くしてね。
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by tomac | 2009-01-29 18:15 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■受講生のみなさんへ : ふりかえりと試験対策(4)

大きな事を言っていますが、くりかえし強調したように、このような授業づくりは、私一人の力では到底できないことなんです。

大学の講義科目のように、大人数を対象とする大教室の授業では、たった一人の人間(講師)にできることなど限られています。ですから、大学教育の現状、つまり授業スタイルも評価方法も、一人の人間のマンパワーでできることの限界を表している、と考えるべきかもしれません。

一方、「対話デザイン」という授業システムは、講師の私が一人でがんばる、ということを初めから想定していません。媒介者としてのスタッフによる支援がなければ、成り立たないシステムなのです。

TA(ティーチング・アシスタント)やSA(スチューデント・アシスタント)のように、授業のアシスタントという発想はとくに新しい考えではありませんが、ご承知のとおり、ゼミ生スタッフは、授業づくりの根幹に踏み込んで、三者(受講生・スタッフ・講師)が三位一体となって(笑)、一緒につくりあげていくわけですから、責任の重さも、意識の高さも、単なるアシスタントを越えていると私は思っています。

受講生のみなさんの「ふりかえり(自己評価)」にも、ゼミ生スタッフに関するコメントはたくさんありましたが、そのうち、代表的なものを抜粋してみました。

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●さすが、総合情報学部・・・といった感じで、ゼミ生の方を尊敬しました。

●サポーター生のこの授業への愛を感じた。ハートフルなゼミですね。

●ゼミ生の方々の一生懸命作ってくださるフィードバックに有り難みを感じ、自分も一生懸命に考え、しっかりとしたレポートを提出したいと思うようになりました。
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さて、試験日が近づいてきましたね。あらかじめ予告していた動画教材を、ゼミ生スタッフが受講生のみなさんのために、と自分の試験勉強の合間にyoutube用に調整してくれました。私からも御礼をいいます。



授業内容の詳細には触れていませんが、学期の前半と後半の流れをつかむうえで、参考になると思いますよ。
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by tomac | 2009-01-26 20:11 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■受講生のみなさんへ : ふりかえりと試験対策(3)

もう20年前の話ですが、私がみなさんと同じ大学生だったときは
「大学なんて、こんなものさ」
とは思えなかったです。それだけ子どもで、青かったのかもしれませんね。けれどもそれが私の「変人」たるゆえんでして、そこであきらめずに、若者ゆえの青さを発揮して、
「このままでいいはずがない。変えなきゃいけないんだ。他の人がしないなら自分がやる。」
と志して、そのあとは、一心不乱に突き進んできたのです(笑)

思い通りにならないことはたくさんあったけれど、それ以上に、志に賛同して惜しみなく力を貸してくれる人たちとの出会いが与えられてきたおかげで、「ほら、やってみればできるでしょう?」といえるところまで、ようやくたどりつけました。20年かかりましたけど。

そんなふうに思わせてくれたコメントをみなさんの「ふりかえり(自己評価)」からご紹介します。

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●授業の前はなんとなくこの授業を選んでみたが、実際受けてみると、この大学で一番しっかりした授業であり、すごくおどろいたし、うれしく感じた。大学とはなんだか楽なところだと思っていた。この授業により先生に対する見方が少しかわった。10点満点中6点: 朝9時までにちゃんときていたところは自分をほめたいと思う。しかし、授業の第1~4回くらいまではまったく先生の言っていることが理解できず、不満でいっぱいで先生の言葉をきこうとすらしなかった点があったので、そこはマイナスになると思うので6点とした。

●最初は正直朝早すぎていやでやる気なかったけど、先生やゼミ生の授業に対する取り組みに心が動かされた。

●はじめは毎回レポートとかだるい!!と思っていたけど、レポートを書くことによって知識が増える手助けになっていて、良かったと思います。

●まず一番に、授業態度が変わったと思います。この[レポート用紙]に書いてあるように、私には「対話の責任」があるということを意識するようになりました。

●対話に対して責任を感じるようになった。

●火曜の夜は色んな天気予報を見て遅れないようにがんばりました。

●私が大学の授業に求めていたものは、知識などではなく、卒業単位がもらえさえすればいいと思っていた。しかし、この授業を受けて、授業を聞く意味や、自発的に考え、それを相手に伝えることの大切さを学んだ。だから、前半ではただ客観的に授業をながめていただけの私の授業態度を、考えながら共感または反論を抱きながら授業を受けるという態度(意識)に変えることができた。

●最初はちゃんと来ないといけないし、いやいやだったけど、努力していくうちに楽しみな授業になった。自分自身の取り組みを点数で表すと 50点: 理解できているところとできていないところがあります。試験勉強を通して、もう一度じっくり考えていかなければならないと思った。
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がんばってね!
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by tomac | 2009-01-23 14:19 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■受講生のみなさんへ : ふりかえりと試験対策(2)

いよいよ試験が始まりましたね。「コミュニケーションと能力」の試験までにはまだ時間がありますから、ぼちぼち行きましょうか。学期中に、こつこつとがんばってレポート点を貯めた人は、万が一試験でコケても「不可」になることはないと思うので、安心して試験に臨んでほしいなと思います。もちろん、レポートだけですでに50点近く獲得している人たちは少なくありません。優秀な成績をめざして、もうひとがんばりしましょう!

ところで、みなさんに書いてもらった「ふりかえり(自己評価)」の中で、

・専門知識として理解できた内容
・日常生活に活かせると思う内容


という視点がありましたが、これについて、
●「多元的な評価の枠組み」
●「議論の十字モデル」

を挙げた人がたくさんいて、とてもうれしかったですよ。

あらかじめお伝えしているように、この2つはそのまんま試験問題なので、答案用紙上で自分の学びの成果を、思う存分表現してくださいね。

とくに、「議論の十字モデル」を理解し、日常生活… 友達との会話、授業のレポート、シューカツや就職後などなど… に役立つと感じている人が、予想をはるかにこえる人数だったので、正直いって驚きました。

だってこのモデル、ほんとに説明が難しいんです…とさんざん悩んできたもので。

やっぱり今回は、ゼミ生スタッフがあの手この手を使って、丁寧にわかりやすく、動画教材演劇パフォーマンスを駆使してくれたことが、なによりも大きいのでしょうねー。

もう一つ、対話デザイン(三者の対話)の仕組みを「議論の十字モデル」を使って説明する、という試みを何回か取り入れたので、それも多少は助けになっていたようです。

そういうわけで、試験のあとにすっかり忘れてしまう知識ではありませんから、まだ十分に理解できていないと思う人も、試験前にもう一度がんばって復習してみてください。

参考までに、「議論の十字モデル」に関するコメントをいくつか紹介しましょう。

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●専門知識として理解できた内容: 理解しているかどうかは微妙な所だが、議論の十字システムには深い感銘を受けた。というのも、議論という一見すると法則のなさそうなものも、法則化してわかりやすくまとめられていたからだ。

●理解した内容: 私達が普段何気なく友人と話している事が実は議論という一つの形式に当てはまっていたという事。そしてその会話がキレイに「議論の十字モデル」にはまったという驚きと発見。

●議論の十字モデル: 理系だったので論理構造は理解していたつもりでしたが、そこに各々の人間の状況が重なって論理だけでは人間同士の関わりは示しきれないというのは"目からウロコ"だった(笑)

●日常生活に活かせる内容: やっぱり僕の一番好きな「議論の十字」です。実際ありました。友達に好きな子がいて、どうしよかな~って相談されていました。告白したいと言われたので、僕は直接会えといったけど、友達はメールで伝えたいと言ってました。必死に相談した結果、「提言」は直接会うことになりました。そして成功しました。友達にとても感謝されました。良かったです。

●私生活で、「今、発した言葉や行動が、十字のどの分野に入るのか」という考えをした事があった。正直自分がキモち悪かった。
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読んでいて、ニヤニヤしてきちゃいます(笑)
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by tomac | 2009-01-20 11:49 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■受講生のみなさんへ : ふりかえりと試験対策(1)

「コミュニケーションと能力」の受講生のみなさん

きびしい出欠管理に耐えて、最後までよくがんばりましたね。最後の授業のときに提出してもらった「ふりかえりレポート(自己評価)」を読ませていただいています。ほとんどの人がとても丁寧に記述してくれました。ありがとう。

印象に残るコメントがたくさんあるので、少しずつ紹介していきたいと思いますが、まずは一つ、とっても素朴だけど、核心をついてるな、と思ったコメントを紹介しましょう。

「先生、ゼミ生、受講生が三位一体となって行われる講義は他にないから、他の講義がとてもつまらなくなった」

私自身はこれまで、「三位一体」という言葉を使ったことはなかったのですが、なるほど、言い当てた言葉だな!って感心しました。受講生の側から、そういう表現が生まれたことが何よりうれしいです。…ちなみに、「三位一体」ってキリスト教の言葉なんですよ(笑)。もちろん私が意図したわけじゃないのに、なんだか不思議ですね…

さて、

授業中にも少し触れましたが、可能な限り(技術的な問題、権利の問題がクリアされているものに限り)、ゼミ生スタッフがフィードバックのときに制作してくれた動画を公開します。動画の解説をそのまま答案用紙に書いても満点にはなりませんが、断片的な記憶を整理していくうえで指針になることは間違いありません。ぜひ役立ててください。

まずは、「明示的論理、暗示的論理、情動とイメージ」を取り上げた動画教材です。




なお、「議論の十字モデル」に関する動画教材は、■こちら■に公開しています。

このあと、「ロゴス・パトス・エトス」に関する動画教材を公開する予定です。

試験の準備、がんばってくださいねー!
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by tomac | 2009-01-16 11:55 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■対話デザイン2008 → ふりかえり

本日の授業をもって対話デザイン2008が完了しました。いろんな思いがこみ上げてきます。例年ですと、いつも何かしら、課題というか、心残りを抱えつつ学期を閉じてきましたが、今回はじめて、反省点や改善点よりも、達成感と満足感のほうがまさる、という感覚を味わっています。

科目名称が従来の「コミュニケーション論」から「コミュニケーションと能力」に変更された機会にいくつかの新しい試みを導入しました。もちろん改善の余地は多々ありますが、新しい試みの一つひとつが相乗効果を生み出して、総合的に見れば、価値ある授業」と呼べるものを、対話デザイン2008に取り組んだ受講生、ゼミ生スタッフ、そして講師が協働で創りだすことができたのではないかと思っています。

なぜそう思えるのか。毎年恒例となった学期末の「ふりかえりレポート(受講生の自己評価)」が、それを物語っていると実感したからです。すべてに目を通すのにはしばらく時間がかかりそうですが、随時ここでも紹介していきますね。

実は今回は、ゼミ生スタッフのアドバイスを受けて、ふりかえりの視点を5つ用意しました。

・専門知識として理解できた内容
・日常生活に活かせると思う内容
・印象に残っている(ゼミ生スタッフによる)フィードバック
・授業の前後を比べた自分の意識変化
・自分自身の取り組みを点数で表すと(その理由をくわしく)


全体的な印象として、私自身が想像していた以上に受講生の多くは、「コミュニケーションと能力」というものを学術的に捉える、ということの意味を学び、なおかつ、それを日常生活で実践に活かすことができる、と感じてくれたようです。

うれしいですね。努力が報われる瞬間です。
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by tomac | 2009-01-14 11:54 | 牧野ゼミ(対話デザイン)

■はじめの十字

新しい年を迎えましたが、例年のように「今年の目標は・・・」と肩に力をいれずに、自然体で?というのもヘンですが、普通の正月を過ごしました。が、ぼーっとしながらも、2009年を想像してみましたよー。考えてみれば昨年は…人数はそれほど多くないものの…いろんな実践の場で「論理のしくみ図」(←思考モデルです)や「議論の十字」(←議論モデルです)を使ってくださっている、という方々との交流があった年でした。そういう方々のアドバイスによると、使ってみればそれなりに重宝するモデルだが、とっかかりの敷居を低くするために、初心者むけの「はじめの十字」的な簡易マニュアルが必要…ということのようですね。聞くところによると、文科省が、コミュニケーション能力の育成のために全教科で議論を取り入れる、という方針を打ち出したそうですし、授業の中で議論による学びを実践したい現場の先生たちのために、わかりやすく、とっつきやすい教材をつくってみたいです。いろんな方々の知恵と技術をお借りして。今年もよろしくお願い申し上げます。b0046050_1947293.gif
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by tomac | 2009-01-05 20:55 | コミュニケーション能力って
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