コミュニケーション能力と学び(覚え書き)

tomag.exblog.jp ブログトップ

<   2009年 04月 ( 7 )   > この月の画像一覧

◆教員免許状更新講習をします。

この4月から始まる教員免許更新制を受けて、関西大学でも講習が実施されます。
◆こちらからどうぞ◆

牧野も「ワークショップ:議論のデザイン」という講習をエントリーすることになりました。
◆詳細はこちらです◆

むろん、当初から教員免許更新制を視野に入れていたわけではありませんが、一昨年は高校の事務職員の方々を対象とした研修に挑戦し、昨年は一般市民を対象としたワークショップを企画しました。これらの経験をふまえて、いよいよ本業ともいえる現職教員対象の講習を担当させていただくことになったわけで、これもご縁かなと感じます。

昨年は無謀にも広報から会場までのすべてを引き受けた結果、肝心のプログラムがおろそかになってしまう、という有様でしたが、今回は一昨年と同様、プログラム以外のことは担当者の方が細やかに配慮して準備を進めてくださいました。こんなふうに安心してプログラムに専念できるというのは本当にありがたいことだなぁとしみじみ思います。

一昨年は、企画者の方から最初に「しぶしぶ来ている参加者にも楽しかったと思って帰ってほしい」というご提案があって、そのことを何よりも重視したっけ、と思い出しますが、今回も、半ば強制的に参加される先生方が、学び合う楽しさを思い出し、日常の業務では得られない気づきを一つでも持ち帰っていただけるような内容にしたいです。

-----
そういえば、昨年の議論ワークショップの報告が学会誌に掲載されました。
◆こちらからどうぞ◆ (拡大表示をしてくださいね)
[PR]
by tomac | 2009-04-24 18:57 | やわらかい議論ワークショップ

b0046050_17104951.gifまだ駆け出しの頃からお世話になった方々が編著を担当された一冊です。

『説得コミュニケーション論を学ぶ人のために』
鈴木健・岡部朗一[編著] (世界思想社)


レトリック批評の専門家が編集した入門書というのは、これまで日本になかったので、貴重な一冊です。大学のゼミ等でも活用できるように書かれています。

総合情報学部の学生は映像への関心が高く、どちらかといえば、文章と格闘するのは苦手な人が多いですが、媒体としてのメディアが何であれ、「メッセージを読み解く」という意味では同じなのです。

そのうち「レトリック批評に挑戦したい」という学生が現れるかもしれないので、そのときは一緒に格闘しましょう(笑)
[PR]
by tomac | 2009-04-22 17:33 | ふれあいリンク

◆かわいい十字

お騒がせしておりました英文論文ですが(関連記事はこちら)、なんとか修正→再提出の目処がたちました。やっぱりなんといっても、十字モデルを世界に発信できる貴重なチャンスなので、とことん精密さにこだわりました。脳の筋肉をしぼりこんだという感じですが(うぅ)、そのおかげで、これまでになかった説明の仕方も開拓することができました。

b0046050_17998.gifただ、実践の場で十字モデルを活用していただくためには、精密さより、ユーザーフレンドリーな表現方法を!と試行錯誤する今日この頃です。

この4月からゼミに加わった新メンバーたちの知恵を借りて、こんな教材をつくってみました。早速紹介してみたところ、手ごたえを感じました。


難易度の高い上級者むけの教材もありますよ。  ◆こちらからどうぞ◆
[PR]
by tomac | 2009-04-18 17:38 | プロジェクトいろいろ

◆『源氏物語』と対話デザイン

突然ですが、『源氏物語』の冒頭文です。
----------
どの天皇様の御世であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深いご寵愛を得ている人があった。最初から自分こそはという自信と、親兄弟の勢力にたのむところがあって宮中にはいった女御たちからは失敬な女としてねたまれた。その人と同等、もしくはそれより地位の低い更衣たちはまして嫉妬の炎を燃やさないわけもなかった。-----(与謝野晶子訳)-----

恥ずかしながら、『源氏物語』なんて何年ぶり!?という感じですが(汗)、改めて冒頭文を読むと、ずいぶん印象が違います。うーん、それだけ歳をとったということでしょう(笑)

b0046050_1624359.gifこちらは『読み解き源氏物語―桐壺巻の光と影』(甲斐睦朗、明治書院)です。『源氏物語』という作品をもとに、授業者の甲斐先生が丹念に積み重ねられた受講生たちとの対話デザインの成果をまとめた一冊です。たとえば、この冒頭文に関して、ある学生はこんな一文を記しています。

---------
当時の読者からすれば、「たいした身分でもないのに、帝に寵愛を受けるなんてあり得ない!」「何という邪道な話なの」と言いつつも知らず知らずのうちにのめりこんでしまうというような心理をうまくつかんでいるように思います。(p.8)
-----


自分が大学生のときにこんな授業を体験できていたら、古典文学の教養も多少は身についたかもしれません…。
[PR]
by tomac | 2009-04-12 16:14 | ふれあいリンク

◆大学生のリテラシー

ここ数年、大学の導入教育のための基礎的なリテラシーのテキストが開発されています。大きく分けると、レポートや論文の作成を中心とした従来型のリテラシーと、PCやソフトの操作を中心とした情報系のリテラシーがあります。

b0046050_163872.gifこちら『これだけは知っておきたい情報リテラシー 大学や社会で活躍するために』(オーム社)は情報系の一例で、桜美林大学の先生方が中心に執筆されました。

実は、執筆者の先生から、「論理のしくみ図」を掲載したいというご相談を受けて、原稿案を何回か見せていただきながら、ほぼ完成というところまでいったのですが、複数の人が介在したことにより、著作権の取り扱いについて十分な意思疎通がとれていなかったため、私としてはそういう状態のまま見切り発車することに抵抗があり、最終的には「書き上げた原稿は別の機会まで大事にとっておきましょうよ」という結論に至りました。

私自身も、近い将来、十字モデルを活用した「マルチリテラシーズ」の教材をつくりたと思っています。その一環として、導入教育用のテキストを位置づけるとしたら、パンフレットに近い薄さで、より広く多くの現場で活用していただけるような、ただし、「マルチ」という考え方に即した内容の品質を保証できるような、そんなものをイメージしています。形になるのはまだ先ですが、何人かの専門家と一緒に小さな研究グループが動き始めました。
[PR]
by tomac | 2009-04-10 16:31 | ふれあいリンク

◆はばたけ、十字モデル

明日から新学期の授業が始まるというのに今日も論文の修正に追われています(うる)。一つの論文が雑誌に掲載されるまでの道のりというのは本当に長く険しいのですが(うるうる)、英文となると負荷も倍増します。今回はとくに、もともと一つだった長い論文を二つに分けて、それぞれ独立した論文(理論研究と実践研究)として仕上げる、という極めて珍しいケースだったために、しんどさが半端じゃありませんっ!

とりあえず、条件付ですが二つとも採録が決定したので(ほっ)、もうひとふんばりですが、査読者がきっちり読んでくださったおかげで、痛いところをついてくるんですよね、これがまた(うるる)。一つを二つに分けたことによる弱点をしっかり見抜かれてしまいましたわ…。

さあ、たいへん。修正に与えられる猶予は2週間ぽっち、ですから、その間に問題をクリアして再提出しなければならないのです。今回の修正は教育実践のデータを補完するという要求だったので、過去の授業の記録からなんとか手がかりになるものを探しあてました。一つはゼミの時間に撮影した映像で、もう一つは日本語の授業で撮影した留学生の映像ですが、こういうのって、そのときは何気なく記録しているだけなので、あとになってこんなふうに助けられると、しみじみして、泣けてきちゃいます。

大げさかもしれませんが、二つの論文が、十字モデルが世界にはばたくための扉を開けてくれるのだとしたら(大げさです)、それを可能にしてくれたのは他でもなく、成果を形にしてくれた学生たち(ゼミ生、留学生)なのです。心からの感謝をこめて、ありがとう!

-----
言い訳; 予定していたもう一つの作業(「教師たちの学び合い」の本)はほとんど進めることができませんでした。うーん、夏休みまでには何とか形にしたいのですが、時間と体力は無限ではないので、与えられた状況の中でできることを精一杯するしかありません。おそらくこの本は、完成度をひたすら追求するよりも、できるだけ早く世に発信することのほうが大事なので、優先順位を明確にして作業を進めていきたいと思っています。
[PR]
by tomac | 2009-04-05 15:01 | プロジェクトいろいろ

◆五分咲き

b0046050_158242.gif肌寒い日が続いているせいか4月という実感がわきませんが、授業が始まればしばらく立ち止まれなくなるので(笑)、五分咲きがちょうどいいくらいです。これまで地道に準備を進めてきた小さなプロジェクトたちが少しずつ動き始めています。それらが一つひとつ形になっていくのではないかなという予感がしますが、これまで通り、焦らずじっくり丁寧に。
[PR]
by tomac | 2009-04-02 17:50 | 日々の出来事
line

このブログのトップページは www.tomac.jp です。


by tomac
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30